ミヤマクワガタ♀大小 ♂内歯減

 
 
 藤次郎さんがミヤマクワガタの記事を集めているので、トラックバック用に小さな記事を一つ。
 
 
 
イメージ 1
 
 
 
 いずれも宮城県内で採集された個体。
 
 
 メスは大小目立ったサイズのもの。
 上段左は Omisoさん採集の特大メスで、サイズは46mmちょっと。
 縦も良い数字だが、異様なのは体幅。
 胸部前縁が張り出し、肩が盛り上がったように見える。
 過去に 「 大メス 巨メス 」 の記事で紹介した個体。
 
 
 隣、上段右は今年の個体で43.5mm。
 赤味が強く美しい。
 見付けた時に藤次郎さんが笑い出したので、何かと思ってカメラを寄せて見たところ、38mmほどの小さなオスがメイトガード体勢で背中に乗っておりノミの夫婦状態だった。
 「 俺たち全天候型 」 の記事で紹介した個体。
 
 
 下段左は、上段左の個体と同じ夏、同じポイントにいたもので27mm
 木の幹に黒豆みたいなものがついている と思ってつまんでみたら小さなミヤマのメスだった。
 
 
 下段右はさらに小さく、25mm。
 「 これ見てよ… 」 と藤次郎さんが持ってきた小さなケースの中に、さらに小さなミヤマのメスが入っていた。
 上段左や下段右の個体と同じ場所から採れたもので、これだけ大小差がつく事に驚かされる。
 小さいので台紙貼り。
 
 
 
 左のオスは 「 歯無しミヤマ 」 として紹介したもの。
 58mmほどと箸にも棒にも掛からないサイズだが、歯型が変わっている。
 第二、四内歯が消滅しツルッとしたアゴで、先端の分岐を見ると元はエゾ型だったものの歯が減ったのではないかと思われる。
 腰くらいの高さで樹液を吸っていた。
 
 
 右のオスは50mmちょっと。
 義蜂さん( gibachinamazuさん )が焚いてくれたライトに来たうちの一頭。
 いつも全頭リリースする義蜂さんが、変わった形だから と残してくれたもの。
 隣のオスと同じような内歯の減り方だが、第一内歯やアゴ先端の分岐の様子などを見ると、元は基本型~フジ型だっただろう。
 
 
 
 大型のオスが魅力的なのは言うまでもない事だけれど、こういった変わり者やメスの変異もミヤマクワガタの見所だと思う。
 
 
 
                                    2013年 8月24日。