禍福 当たり年
見た瞬間から、デカいのはわかっていた。
先のスズメバチにやられた話でも少し触れた通り、同じ日に大きなミヤマクワガタを見付けて来た。
吹っ切れた人間は、刺されてもタダでは起きない
大きいとは言っても72mmに合わせたノギスにアゴ先がちょっと余るくらいで、標本にして姿勢を決めたら72.5mmくらいの見当。
2007年の自己ギネスには届かず、北海道や西日本で採れるような77~78mmといった超大型には及ぶべくもないが、東北・仙台辺りの個体としては結構良いサイズだと思う。
先日載せた動画でもそうだったが、一本の木に対して大型ミヤマの集まりが妙に良いので何かありそう と思っていたらやっぱり…というところ。
大きな発生地の一番美味い木で勝ち抜いた個体は、やはりサイズや頭胸部の発達が著しい事が多い。
最近はクワガタの数は多いものの雨が降りっぱなしで写真が撮れなかったので、雨がやんでいるうちにと思って焦り、同じような姿勢のカットを量産してしまった。
同じく今期地元のノコギリだとこの辺りが最大で、69mmに少し届かないくらい。
この個体は縦も良いサイズだったが…。
頭幅が19mmと広く、痩せたクワガタというノコギリのイメージを払拭する強壮な印象の顔。
よその大型ノコギリクワガタがアゴを伸ばしているのに対し、どうも自分のポイント周辺の大型個体は栄養を幅にばかり取られているような気がする。
今年はとにかくクワガタムシの出が良く、しかも大型個体が多い。
上の画像は雨の日にishiさんと大型を集めて ( サイズ比較用にノコ・ミヤマ一頭ずつ 小型とメスを入れている ) 撮ったものだが、15本ほどの木が集まった小さなポイントで60mm台半ば~に絞ってもこれだけいて、まだ大きな落下音の見逃しがたくさんある。
ミヤマに関しては微毛の揃ったピカピカの個体がいつまでも発生し続け、今回のように頭一つ抜けたサイズも現れた。
当たり年の理由を考えるのは後からでも良い。
よくわからないが、とにかくたくさんいる。
今年の夏に限り、晴れ間や二次発生を待っている場合ではなさそうだ。
2013年 7月 宮城県。