シーズン駆け込み
最近はどうも、狙った虫が姿を現さない という事が多いような気がしている。
季節の進み方が妙な今年のことだから と考え、自分のツキのなさが原因とは思わないようにしているのだが…。
この日も藤次郎さんを無理に付き合わせながらも、目当ての虫は見られず。
焦りつつしばらく待って見たが根負けし、奥へ進んだ藤次郎さんが何か面白いものを見付けていないかと追い掛ける事にした。
追い付いたら既にこういう事になっていた。
そこらの木を大雑把に揺らしながら一箇所通過してこの感じ。
なんだか明らかにデカいノコギリクワガタが一頭混じっているのが気になるが…
いない虫よりいる虫である。
藤次郎さんに習い、せっかく出始めたクワガタの方を撮る事にした。
今年は特に出が遅いと言われていた仙台辺りのクワガタだが、ここらのポイントではどうにか発生開始した模様。
一方でまだ大型甲虫の気配が全くない場所もあり、同じ県内でもポイントごとの状況差が大きい事に変わりは無いが、こうして一箇所でもシーズンインを確認できると何となく安心する。
発生序盤ということもあってか、ノコギリ・ミヤマクワガタは細い枝に静止している姿が見られた。
♀はノコもミヤマも一頭ずつしか確認できず。
樹液が出ている木もまだ少ない。
前記のノコは、本当に抜けて大きかった。
右の個体も大歯だけれど、こうして並ぶと大人と子供。
こうして目立ったサイズがシーズン序盤に採れてしまうと、今年はこれ以上の大型は望めないのではないかと心配にも。
まあ、なるべく欲を出さずにやるだけだ と藤次郎さんと言い合う。
「 なるべく欲を出さずに 」 という辺りに、早くも欲がうっすらと滲んでいるようでもあるが、好きなものに対してなかなか無心にはなれない。
2013年 宮城県