仙台 カブトムシ盛期
虫を見に新しいポイントへ出掛けたら、大雨。
雨に降られるのは今回に限った事ではなく、むしろ最近の恒例行事となっているような感すらあるが、この日のは特別。
今年春に見た雹交じりの豪雨以来の壮絶な勢いで、街にも野山にも叩き付ける。
現地に着いてからも少し待ち、幾らか雨が弱まってからポイントへ踏み込んだ。
カブトムシは匂いを頼りに餌の樹液を探しているのだから…
後をついて行くと、そこには樹液を出している木が。
この木も少し前に見た時には、ミヤマ 2 : ノコ 5 : カブト 3 程度の比率でついていたものが、今回はほとんどカブトムシばかりになり、それも雌雄が出揃ってクワガタを寄せ付けないようだった。
まだ結構強く雨が降っていたが、幹についている虫たちはあまり問題にしていないらしく、一心に樹液を吸い、また頭部の小突起を使って樹皮の傷を拡げている。
同じ木にいたカブトムシのうち、特に小さかったもの。
3cmを切るような超小型までは見た事が無いが、注意して見ると3.3cmほどの小さな個体は結構見掛ける。
木を蹴飛ばし虫を落として採集していると、小さな個体は目に付きづらく、また地中に潜るのも速くて確認が難しいという事もあるかも知れない。
そろそろ雨も上がろうかという頃、カブトムシがついているヤナギの木の根元から、久々に見る大きなカタツムリが登ってきた。
よく見ると殻は左巻き。
ヒダリマキマイマイという名前は聞くが、それだろうか。
カブトムシと並んだ所を動画で撮ろうか写真にしようか などと迷っていると、カタツムリもこれくらいのサイズになると足の速さもバカにならないもので、あっと言う間にカブトムシの脇を通過して幹を登っていってしまった。
大きなカタツムリは、雨の最中よりも降り始めや止み際に現れる事が多いような気がするが、実際はどうだろうか。
樹液に張り付きっぱなしのカブトムシが雨粒でビショビショであるのに対し、カタツムリが後から登場して殻に滴もつけずにいるのを見ると、やはりカタツムリはただ水に強いというだけでなく、雨との付き合い方が得手なのだろうと思わされる。
これが 梅雨を見送る夏 の図 と、なるかどうか
などと言っていたが、激しい通り雨は夏の訪れ と言うように、仙台も本当に梅雨明けしてしまったようだ。
これからしばらくは、遅れて出てきたカブトムシが樹液周りの一番手になるだろう。
いつもここを見てくれてる子供たちは山に走って行って、ようやく出てきた樹液周りの一番手を探しましょう。
去年まで教えた手でも見付からなければ今年も助けるので、お家の人に話をつけて来る事。
2012年 夏休み突入 宮城県。