同じ夏 同じ森で

 
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2009/4/25(土) 午前 3:51
 
 身長体重、人間でも色々な体型の人がいる。
 また、団子鼻とワシ鼻、まぶたの一重二重のように、パーツごとにタイプが分かれたりもする。
 
 ここでも何度かとりあげたミヤマクワガタは、そうしたタイプ別の変異を示す事が知られている。
 アゴの付け根に一番近い歯が大きいと、一番遠い歯は小さめで、このタイプはフジ型と呼ばれる。
 逆に付け根の歯が短いと、アゴ先の歯が長く、二股が広く枝分かれし、これがエゾ型。
 そして両者の中間が基本型。ミヤマクワガタアゴの形により、おおよそこの3タイプの変異を示す。
 地域によっては各タイプの出方に多い少ないの差があるともいうが、仙台辺りでは同じ場所で採れたものを並べてみると、てんでバラバラなタイプ差が出ているようだ。
 画像はどちらも利府の県民の森で採った個体。それも同じ一本のヤナギの樹である。
 一枚目は2005年の8月2日採集。
 この場所の個体としては細いフジ型。体色は特に黒かった。
 二枚目の個体は1995年の7月19日採集。
 アゴや頭部がよく発達したエゾ型で、体色はかなり明るく赤っぽい。
 10年経って環境が変わったのかとも考えたが、そうでもなさそう。
 それを再認識したのが2007年だったが、それは次項に譲る。
 
 
 
                                    2009年 4月25日
 
 
 旧ブログより↓
 
 
 コメント(2)
  
クワガタの価値に関係する
ことなんですが・・お話にもありましたが、
個体変異クワガタの70%がそうらしく、
ノコギリクワガタとかが代表的ですが体の大きさや
環境よってアゴの形状が異なる現象です。
野外採集個体で(ブリード個体は価値がないそうです)体長の長さにたしかに価値はありますが・・・
実際の価値は形にあるそうです太さ、アゴの形状・・・
この2番目の画像のミヤマはすばらしい固体ですよね♪
2009/4/25(土) 午前 8:36[ ひろ1号 ]
 
 ひろ1号さん、こんばんは。
 二頭目のミヤマ、樹にとまっていた姿が立派で70オーバー確実と思いましたが、測ったらややショート。
 標本になっての実寸は67.5ミリ程でした。
 ただ、70ちょいぐらいの個体と並べてみると、頭の大きさで勝っているんです。
 単純な縦のサイズだけじゃないんですよね。
 最近ではミヤマの頭幅測ったりしてます…。
2009/4/26(日) 午前 1:26 weaponshouwa