カエルのアパート

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 先日載せたカエルは気の毒だったが、普段見るカエルたちは基本的にのんびりと幸せに暮らしているように見える。
 
 よく行くヤナギ林には木登りガエルがよくいて、樹の根が水没しかかったような場所には特に多い。
 このような場所にはシマヘビやヤマカガシなどのヘビも多く、またよく木に登る。明らかにカエル狙いである。
 ところで、カエルは動く物しか認識出来ないと聞いたことがある。
 
 ヘビに睨まれたカエルは動けなくなると言うが、本当の所は目の前に迫ったヘビを認識出来ていないだけのようだ。
 上下左右の動きには敏感なカエルの目に対し、ヘビは体の揺れを抑えて忍び寄る。目に映ったヘビに、カエルは気が付かないのである。
 昔の人がヘビの視線に、相手を金縛りにする魔力を連想したのは十分理解できる。
 
 しかし、カエルたちもただ食べられるに任せているだけではない。
 このヤナギ林では、樹の裂け目や小さな穴に一、ニ匹ずつカエルが入っている。
 夏でも涼しい日陰の水没林。湿度も十分なのに、狭い小穴にカエルがギチギチに収まっているのを最初は不思議に思っていたが、これは彼らの自衛手段のように思える。
 
 佐藤さとるが書いた「かえるのアパート」を思い出した。
 
 
                                     2009年 4月19日