ヒメギフ 発生続く

 今月5日にヒメギフチョウを見た愛子の山を再訪。
 
 正午からの探索。気温は20度ほどと高めだが、雲が厚くて陽は照らず。
 先日よりも少し歩く範囲を広げてみるが、林床を這うように飛ぶクマバチとミヤマセセリを見たのみ。
 
 足元を悉く覆っているカタクリの花は、今が最盛期のようだ。
 株により、花の色に差がある。
 前に葉や花芯を含めて真っ白になる変異株を見た事があったが、今年は見つからない。
 花弁の数が減る物を見たくらい。
 
 谷をまたいで場所を変えると、林道が少し開けた所にポツポツと咲いたカタクリヒメギフチョウを見つける。
 飛び方が大人しく、遠くには飛ばずにウロウロしている。
 
 網に入れてみると、未交尾の大きなメス。発生から間もない、綺麗な個体だった。
 この後の追加は無し。予報通り天気が崩れるようなので、降り出す前に撤退。
 暑い日が続いたので、今年のヒメギフは早くにいなくなるかと思っていたが、意外にダラダラと発生が続くのかも知れない。
 
 12日の利府ではキアゲハを見たが、ヒメギフは見なかった。昔見たような、赤紋の広がった美しい個体は生き残っているのだろうか。
 
 花弁が多いカタクリは、利府の県民の森で昔撮ったもの。
 その一角の株は兄弟なのか、揃って多弁に変異してしていた。花が終わらない内に、もう一度調べに行ってみたい。
 
 
                                2009年 4月15日