赤いアオカナブン

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 2007年は虫に関して大当たりの年で、クワガタ以外にも変わった虫が網に入った。
 
 07年8月5日。よく行く低地の林で、なぜかヤナギの幹からツバキのつぼみが生えているじゃねえか…とつまんでみたら、脚が生えているじゃねえか…という感じで、それがアオカナブンだとわかるまでに少し時間がかかった次第である。
 
 画像は4頭ともアオカナブンで、この時の個体は右端。
 見事な色変わりで、腹面も腿節も真っ赤。
 ただし赤インクに浸けたような平たい色味でなく、通常の緑色個体と同じく角度によって暗紫色とグラデーションを造る。
 
 以降、同様の個体は得られない。一個体の希少性も、それまで重視しなかったカナブン・ハナムグリの類を調べる契機となった事でも印象深いアカアオカナブンである。
 
 この場所は同じヤナギ林に、ムラサキツヤハナムグリシロテンハナムグリ、シラホシハナムグリアオハナムグリアカマダラハナムグリ、カナブン、アオカナブンクロカナブンと、樹液シーズンを通して様々なハナムグリ類が観られる。
 
 虫採りというと山奥のイメージが強いが、適度に人の手が入った低地の林というのも、種類層豊かで楽しい。
 虫採りは遠出より近所がよろしいと思う由である。
 
 
 
                                  2009年4月16日
 
 旧ブログより↓
 
  コメント(5)
 おお!!
 赤カナブンなんてみたことがありませんでした。
 ためになりました。 ありがとうございます
2009/4/17(金) 午後 8:01[ ooooooo ]
 
 コメント下さりありがとうございます。
 カナブン類の色変わりは割によくあるようで、地方により出方に差があるようです。
 九州の福江島では群青色のアオカナブンしか採れないという話ですが、仙台から見に行くには遠くて…。
 あと二ヶ月で今年も樹液のシーズンなので、網に入った面白い虫は順次アップさせて頂こうと思っています。
2009/4/17(金) 午後 10:47 weaponshouwa
 
 そうですか。
 たのしみにまってます
2009/4/18(土) 午前 9:22[ ooooooo ]
 
 十円玉色≒茶色ぽい色のカナブンも見たことあるような?気のせいですかねぇ?
2009/4/19(日) 午後 5:11 誠道
 
 画像は「アオカナブン」で、原色のグリーンに近い色が基本です。
 よく夏に森で見る種類に「カナブン」もいますが、こちらは茶色から若干緑色がかりの個体が多いようですね。
 裏返して、後脚の付け根が離れているのがカナブン、付いてるとアオカナブン
 ですが、慣れるとアオカナブンは触角が太くて長く、体型もスマートでなで肩的なので楽に区別が付きます。
 よく行く林では、カナブンよりもアオカナブンが、やや優先的なようです。
 カナブンにも素晴らしい色変わりがあり、深い緑や真っ青の個体もいるというので、今年も一匹ずつつまんでみようと思います。
2009/4/19(日) 午後 8:46 weaponshouwa