発生前線を追って高標高地や北へ出掛ければまだ新しいものが見られるが、おおむね仙台の
ヒメギフチョウはシーズン終盤を迎えているようだ。
交尾・産卵のシーンが続いたが、やはり飛んでこそ蝶。
片手間の飛翔狙いで正直まともには撮れなかったが、発生月のうちに売り切っておこう。
追飛して絡む二頭。
ヒメギフチョウのオスは、同種を発見すると雌雄を問わず追い掛け、捕まえようとする。
相手を地面に引き摺り下ろし、直
接触れて匂いを確かめて交尾可能なメスかどうかを判定するようだ。
この二頭も両方オス。
寄り過ぎてたまたま写ったのだけれど、相手を捕まえようと六本の脚を一杯に伸ばしているのが見える。
(もう一頭は画面左に羽根の先だけ入っている)
風に煽られて姿勢を立て直そうとしている所などを写しても、こうして脚を伸ばしている事がある。
先の通り、チョウは飛ぶ姿が最も良いと思う。
思うだけは思うが、私の如き素人が飛んでいるものを撮るのは難しい。
アゲハチョウなどは遠い所を高速で飛んでなかなか手が出ないし、それではと緩く飛ぶモンシロチョウなどを相手にすると飛翔の範囲と方向性がフラフラと一定せず、なんとなくどこまでも遠ざかって行ってしまったりする。
住処を離れずに優しく飛んでくれる
ヒメギフチョウが、いかに有難い被写体である事か…。