僅春見届け承り候

僅春見届け承り候
2011/4/14(木) 午前 3:39
 
 
 本日は泉区の公園でヒメギフチョウを見る事に。
夕方近くからの観察だったが、数個体を確認出来た。

緑の捕虫網を持った採集者が後からやってきて、こちらの姿を認めると捕虫網を背中に隠し、こちらの知識と目的に探りを入れて来た。

採るなら堂々と採ったら良いと思う。
狭いポイントに採集圧を掛けてどうなるかは、私が見届けよう。


 
イメージ 1

 
日陰のカタクリでオスのヒメギフチョウが吸蜜。
前翅の縁から黒紋が離れている個体。
 
 

 
イメージ 2

 
風が強くてメスはすぐに枯葉にとまってしまい、オスは飛び回るが花にはほとんどとまらず。
吸蜜自体この日は二度しか見られなかった。
 
 
 
 
イメージ 3

( 画像右下のアイコンで拡大 ↑)


私は浅薄な採集禁止論が嫌いであり、むしろその無知無差別さ加減や 開発側の利権が絡んだ責任転嫁が見え透いた部分を冷笑するスタンスを取っている。
ことヒメギフチョウのように地域ごとの特徴的な変異を持つ種に関しては、その分布・分化などを論ずる上での資料として 一定数の標本が必要である事は確かだ。

しかし このポイントは街の近隣に残された、矢印の先のようにごく狭い発生地である。

その年ごとに訪れる採集者が
「 今年はみんなで合計何頭までな。 」
と採集するチョウの数を申し合わせている訳でもなく、採集されたチョウたちの標本が実際に組織立って比較検討されているという話も仙台に無い。


そして。
まだチョウは飛ぶが人はもう帰った後、という時間帯にやってきて採集し、人目があれば捕虫網を隠して相手の出方を伺う といったやり方には卑怯さが臭わないだろうか。

「採るなら採ってチョウを減らせば良い。」
「絶滅しない、減りもしないと言うならば なぜ堂々とやらないのか。」


…などと採集禁止論者が騒ぎ出し、面倒な事にならなければ良いけど。

 

2011年 4月13日  仙台市泉区。 
 
 
 旧ブログより↓
カタクリの花とヒメギフチョウ、可憐ですね!
ありがとうございます。
そこにヒメギフチョウが絶えないことを、見守りたいですね。
2011/4/14(木) 午前 10:26[ しんさん ]
 
 
一度見てしまうとその魅力にとりつかれるんでしょうね。
2011/4/14(木) 午後 8:47 ひさ@くわがた
 
 
環境って大事ですよねぇ…。特に近場の残された地という感じの場所は。
環境が孤立したのは開発等の要因があっても、居なくなる要因には採集圧も、と。
復古するだけの環境が近隣に無いとなると、採る意義も問われますよね。
それと、広い視野で考えて行動できるかどうか、とかもかな。
根本には、対象種への理解と思い入れの深さで人の行動は決まるんでしょうけど…。
「当地で確認された最後の個体」みたいな標本の価値を考えてしまいました。
2011/4/14(木) 午後 11:32 gibachinamazu
 
 
しんさん、こんばんは。
スミレでは丈が低すぎて尾っぽがつぶれてしまい、サクラでは高すぎたり逆光だったり。
やはりヒメギフチョウカタクリの花に垂下した姿が格好良く決まっていると思います。
そればっかり撮ってると同じ写真の量産になっちゃいますが…。
ここのヒメギフチョウには末永く飛ばせてやりたいですね。
2011/4/15(金) 午前 1:34 weaponshouwa
 
 
ひささん、こんばんは。
魅了され、それでどうするか
という話なんですよね。
有名人を銃殺するファン心理などを持ち出すつもりはありませんが、いくら好きでも消えてしまえばそれまでですからねえ…。
2011/4/15(金) 午前 1:49 weaponshouwa
 
 
義蜂さん、さらにこんばんは。
そう、採ったって構わないんです。
ただ街に唯一残された狭い場所でやる事か、という話で。
「絶滅するかも知れない」で絶滅しなければ取り越し苦労で済みますが、
「絶滅なんかする訳ない」で絶滅させてしまったら全て終わり。
まあ この調子で行けば、もって数年という所だろうとは思ってます。
そうなると資料としての標本も、目的だか原因だかわからなくなってしまうし。
いずれ消え行くものだとしても、それに今とどめを刺す権利は誰にも無いし。
どの程度の干渉がとどめになるか判らない状況であればこそ、チョウとの関わり方を慎重に考えなければいけないと思うんですよね。
2011/4/15(金) 午前 2:08 weaponshouwa