児童生徒理科作品展 仙台市科学館 1

児童生徒理科作品展 仙台市科学館 1
2010/10/11(月) 午前 9:39
 
   
 10月10日は仙台市科学館へ。
 児童生徒理科作品展を見てきた。
 
 
 
 
 
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 毎年この時期になると、子供達が夏休み中にまとめた自由研究の優秀作品が、仙台市内の小中学校から集まってくる。
 
 自分もこの作品展の出身と言えばそういう事になり、その年ごとに出品される昆虫標本の内容などを確認しに行く事にしているのだ。
 
 
 
 
 
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 標本以外にも科学工作、研究レポートが並んでいる。
 これは伊藤さんが造った、大きな天球図。
 
 ギリシャ神話、ヘルクレスのエピソードなどもまとめてある。
 
 
 
 
 
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 夏雲と天候の関係をまとめた石井さんのレポート ( 部分 )。
 
 毎日きちんと定点観測して写真を撮っている。
 雲の標本、というイメージそのものがかわいらしい。
 
 
 
 
 
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 我妻くんの研究レポート ( 冒頭 )。
 近親者の頭幅差を計測し、遺伝との因果関係を検討するというもの。
  ※ 「父と母の頭長幅の平均 (82+77÷2)」 は、(85+71÷2)の誤記だろう。
 
 一人ずつ、近親者の頭をドアの間に挟んで縦横のサイズを計測している様子を想像してしまう。
 あくまで真剣に突き詰め、家族や身近な人たちがそれに協力を惜しまない、という所が微笑ましいではないか!
 
 お父さんの年齢が(推定)となっているのも、何だかわからないが面白い。
 私はこれを研究部門の一等に推したいと思った。
 
 
 
 
 
 
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 木村君の標本から、ファンタジックなハチ箱。
 形成途中の巣、イミテーションの植物とのコンビネーション。
 シオヤアブも混じっている。
 
 彼は数箱同時に出品しており、クワガタやカブトムシも入っていた。
 太白区だと大きなフジミヤマが出そうなイメージだが、ノコギリクワガタばかり並んでいる。
 
 ラベルを見ると採集地は四郎丸で、山の中という感じではない。
 名取川沿いの四郎丸ならヤナギが多く、ノコギリクワガタが並んでいたのも納得だ。
 
 
 
 
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 地域別に昆虫相を比較した、土屋くんの標本。
 
 まとめ方も良いが、バッタ・カマキリといった直翅目の標本は生体そのままの色が残っているのが素晴らしい。
 内蔵を抜いて内側をアルコールで処理して、といったような昔ながらの丁寧な方法か、シリカゲル詰めにして急速乾燥を成功させたのか。
 
 
 
 
 
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 毎年出してくる澤田くんのトンボの標本も美しい。
 数ある中から、ギンヤンマとクロスジギンヤンマを。
 
 眼の色まで完全に保存しているが、方法がわからない。
 一度頭をはずして、内側からワセリンを塗る方法などを聞いた事もあるが、この標本はあまりに自然な感じ。
 
 科学館にコネクションがあると、フリーズドライの装置を使わせてもらえるのかも知れない。
 これだけ綺麗な色が残るのなら自分でもやってみたいと思うが、個人で買うと小さな装置でも120万円くらいすると言うしなあ。
 
 
 他にも素晴らしい標本が出品されていたので、もう少し後の記事に続く。
 
 
 
                               2010年10月10日  仙台市青葉区 仙台市科学館。 
 
 
 
 旧ブログより↓
 
僕も小学生の中学年くらいまでは昆虫少年で(今また昆虫中年に戻ってきましたが)、親に展翅板と子供用昆虫標本セットを買ってもらったのを思い出しました^^。
あの頃は作り方を教えてくれる人が身近におらず、結局一度も使わずに今だ実家に眠っています。
直翅目は腹を割いて内蔵を抜いて綿を詰めるなんて昔図鑑で読みましたが、色を残す為の色々なテクニックがあるのですね@@。
120万でフリーズドライ、、、出す人は出すでしょうね^^;。
2010/10/12(火) 午前 0:54[ Dobo ]
 
 
Doboさん、こんばんは。
私はチョウから虫に入り、やはり小学1年生の時には標本を作って提出していた覚えがあります。
最初の頃は、展翅板上でチョウの羽根を引き上げる時に破いてしまったりしていました。
結局は、失敗しながら自己流で身につけるしかなかったんですよね。
去年あたりはラッカー漬けにしてヤンマの色を残した標本なんかも見ましたが、どうしてもテカテカになってしまうようです。
いったいこの子はどうやってヤンマの目の色まで残したのか、不思議で仕方がありません。
もしフリーズドライが使えれば、タテハチョウの眼やアカスジキンカメムシの体色なども残せるだろうし、レンタルでもやってないかと思うんですが。
買えば高いし、置く場所も…。
2010/10/12(火) 午後 7:31 weaponshouwa
 
 
トンボの標本がここまで見事に色を残しているのはすばらしいですね! 私も小中学校のときにはチョウやトンボの標本を作っていました。展翅して脚も整えていた記憶があります。以来、20数年ぶりにクワガタの標本を作ろうかとしているところですが、展脚のセンスも時間的余裕もなく、途方にくれているところです^^; フリーズドライですか...120万円なら個人レベルでも所有できそうですね~^^
2010/10/15(金) 午後 8:26 ハル
 
 
ハルさん、こんばんは。
チョウなら脚は隠れますが、トンボは羽根と同時に脚も整えたいですよね。
グンバイトンボなんか脚がカッコ良いものなあ。
フリーズドライの装置、あったらドライフルーツとか宇宙食とか作って近所に配ったりして楽しいかなあと思うんですよね。
トンボの死骸と一緒に入れてるのがバレたら事だけど…。
クワガタの展脚は、センスもあるんでしょうけど慣れが大きいと思います。
図鑑等で標本写真を数多く目にしている人の頭の中には、無意識的に展脚の理想形が出来上がっているはずで、その点ハルさんには大きなアドバンテージがありますし。
練習の序盤にちょっとした苦労はあるかもしれませんが、一定数をこなした時点から加速度的に上達するはずです。
2010/10/16(土) 午後 7:45 weaponshouwa