王位を譲る

王位を譲る
2010/8/31(火) 午前 3:39
 
   
 先日見た赤いカブトムシ。
 この辺りには少ない綺麗な赤色で、体格も立派な個体だった。
 
 突然樹上から降りてきて、樹液から他のカブトムシを投げ落とし、カマキリを一瞥してから結局また幹を登っていった。
 
 これはカマキリに迫った後で幹を登り、少し高い位置で反転して樹液を吸い始めた所。
 
 
 
 
 
イメージ 1

 
 
 わざわざ降りてきて他のカブトムシとカマキリと小競り合いをせずとも、最初からここの樹液を吸っていれば良さそうなものだが。
 
 
 8日後に同じ木を見てみた。
 
 
 
 
 
イメージ 2
 
 
 既にカブトムシの姿は無く、替わりに立派なカマキリがついていた。
 
 後翅の模様や前脚間のマークの色を見ていないので正確な同定は出来ないが、何頭か見た木登りカマキリのうちで一際大きかったのでオオカマキリだろうと思う。
 
 木の根元に目をやると、見覚えのある小さなカブトムシ。
 
 
 
 
 
イメージ 3

 
 
 前に見た、赤いカブトムシに投げ落とされていた個体だろう。
 死んでいた。
 
 
 
 
 
イメージ 4
 
 
 やって来た者と、還って行く者。
 
 あの赤いカブトムシは森の王位を譲る意味で、去り際の挨拶代わりに最期の一暴れを見せてくれたのかも知れない。
 
 
 
                                        赤いカブトムシは 2010年8月21日
                                                他は 2010年8月29日。 
 
 
 
 旧ブログより↓
 
赤いカブトムシを見てみたいですネ!!
自然の掟は、実に厳しいものです。
人間様の今の世も厳しいといいますが、
昔から差別社会で厳しかったんだよネ~!
2010/8/31(火) 午前 9:18 東北の温泉バカ
 
 
伝説の赤カブトでしたね~。
しかし立派な赤いろでした、戦国の合戦のよう・・
2010/8/31(火) 午前 10:37[ しんさん ]
 
 
Kenさん、こんばんは。
赤いカブトムシばかり出る場所もあると聞きますが、仙台辺りで見る限りは茶色の個体が多いようです。
格差か身分か、と言われると今も昔も対して変わらねえなあと思いますね。
人の世に言う「強さ」という物には、もとより縁遠いクチです。
2010/8/31(火) 午後 8:00 weaponshouwa
 
 
しんさん、こんばんは。
夏の切り札というか、絶鳴というか。
綺麗で立派なカブトムシでした。
今年は珍しく、カブトムシのサイズは夏の終わりのほうが大きかったようですね。
子供達が欲しがる時期にデカい奴が出てくれれば良かったのになあ…。
2010/8/31(火) 午後 8:13 weaponshouwa
 
 
はじめまして。お邪魔致します。良く撮れていますね。まるで、少年時代に戻り、昆虫採集をしているかに思えました。また、立ち寄らせていただきます。
2010/8/31(火) 午後 11:27[ ブラックキャット ]
 
 
夏草や兵どもが夢の跡、、、彼らにこそふさわしい句の様な気がします。
それにしても美しいカブトムシとカマキリですね。
2010/9/2(木) 午前 1:02[ Dobo ]
 
 
ブラックキャットさん、こんばんは。
本当はちゃんとライティング考えて、きちんと写真を撮りたいと思っているんですが、なかなか…。
虫採りと撮影で半々なので、採集気分は幾分か出せているかも知れません。
秋ぐらいまではこの調子でやっていると思いますので、たまに覗いてやって下さいませ。
2010/9/3(金) 午前 3:30 weaponshouwa
 
 
Doboさん、こんばんは。
そうか。
最初にその句が浮かばなきゃいけないんだよなあ…。
以前大きなノコギリクワガタを敗走させたカブトムシがいた木の、二本隣が今回の木です。
あのカブトムシも赤かったので、同一個体かも知れません。
仙台辺りだと真っ赤なカブトムシは少なくて、たまに見ると青空や緑の葉との対比が綺麗ですね。
カマキリも新鮮で大きな個体でした。
寄ってみると、意外に翅脈が繊細です。
奇妙に行儀良く、左右対称のポーズを崩さないのがおかしかったですね。
2010/9/3(金) 午前 3:42  weaponshouwa