クワガタは訪花するか

クワガタは訪花するか
2010/8/10(火) 午前 5:39
 
   
 クワガタムシが花に来ている所を初めて見た。
 
 8月5日の夕方、老いた大きなミヤマを見たポイントの近く。
 水辺に生えたガマ(コガマ?)の若い花に、何かクワガタのようなものが付いているので寄ってみると、なんとミヤマクワガタのオスだった。
 
 
 
 
 
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 見間違いかと思ったが、どう見てもミヤマクワガタ
 雄花の集まった部分に口を付け、ヒゲを伸縮させている。
 
 
 
 
 
 
 
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 偶然とまっているだけかと思い、突付いてみても花から離れず。
 葉っぱごと花を抱え込んで、邪魔するなと言わんばかりの態度。
 
 
 
 
 
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 捕まえて腹側を見せてもらうと、花粉まみれ。
 最初見たときの違和感を覚えたのは、形はミヤマなのに色が黄色と言うかレモン色をしていたからか。
 
 右の触角と左後脚が欠けている、やや古い個体。
 この花粉が絡む毛で、ミヤマが受粉に一役買っている、とまでは言う気にならないが…。
 
 
 
 
 ただ花を抱え込むだけなら黄色くなるのは腹側で済みそうなものだが、どういった経緯でかアゴも頭も真っ黄色。
 この花がよほど美味いのか。
 またはミヤマにとって魅力的な匂いでも出しているのか。
 
 嗅いでみたが、それほど強い匂いがするようには思わなかった。
 
 海外だと、ミヤマに近いホソアカクワガタのグループには、花に来るものがいると聞くが、日本の大型クワガタが訪花するのを見たのは初めてだ。
 
 昨年も、これと全く同じ場所で泥の中から這い出して草に登るミヤマクワガタを見ているが、花に来ていた訳ではなかったし…。
 
 
 他にクワガタの訪花例や、ガマの類だと思われるこの花の正確な名前をご存知の方がいらっしゃったら、お知らせ頂きたい。
 
 
 
 
 
                                                2010年8月5日  宮城県。 
 
 
 
 旧ブログより↓
 
熊の糞に来ていた。と言うのは聞きますが、花は聞いた事がありません。
2010/8/10(火) 午前 6:42 ひさ@くわがた
 
 
見たことがないですね。
このコメント↑にもビックリしました!
2010/8/10(火) 午後 8:53 えみこちょ
 
 
なんとなくですが、このクワガタ、なんだかマタタビをもらった猫みたいにベロンベロンになってそうな感じがしました。
とても不思議で面白い光景ですね。
2010/8/10(火) 午後 10:23[ zo_bula_bula ]
 
 
こんばんは^^
花はコガマじゃないかな。それにしても珍しい訪花例ですね^^
偶然花か草に降りて、いい匂いしたから漁ってた、程度なのかな。
別個体で同じように訪花してたら、紛れも無く習性の一つになりますよね。
ミヤマがユリの花に居た、というような話を昔々に同級生がしていたような…。
でも花の中には居なかった話で、偶然として片付けた気がします^^;
2010/8/10(火) 午後 11:03 gibachinamazu
 
 
凄い、信じられない光景です。
ガマですから蜜は出ないでしょうし、花粉を食べているということですよね?
wikipediaによればガマの花粉は生薬になるそうですから、このクワガタは身体の調子が悪かったのかもしれませんね^^;。
2010/8/11(水) 午前 10:26[ Dobo ]
 
 
クワガタが訪花するとは驚きですね~ 花から放出される揮発性の化学成分がミヤマのメスが出す性フェロモンの化学構造に似ているとか、食欲をそそるにおい成分であるとか、そういう理由があるのでしょうかねぇ~? 老化が原因で匂いが分からなくなり、ガマの花に固執しているとかでしょうか~? いずれにせよ、興味深い現象ですね~^^
2010/8/11(水) 午後 4:37 ハル
 
 
ひささん、こんばんは。
話には聞いた事がありましたが、それでも獣糞にクワガタ来ていたら驚きますね。
私は少し躊躇する振りして、素早く捕まえるでしょうね。
糞虫の祖先が糞を食べるようになった経緯って、意外とこういう事だったりするんじゃないかな?
2010/8/12(木) 午後 5:20 weaponshouwa
 
 
えみこちょさん、こんばんは。
アケビキイチゴなんかを食べた獣の糞は、糖分が発酵してクワガタを寄せる事があるようですね。
いずれ稀な事には違いありませんが、どこかで報告例を聞いた覚えがあります。
今年はマムシの死骸に来ていたミヤマクワガタの観察例が「月刊むし」に載ってましたね。
案外節操無いというか…。
2010/8/12(木) 午後 5:26 weaponshouwa
 
 
zo_bura_buraさん、こんばんは。
あくまでイメージなんですが、私も同じような感じを受けました。
突付こうが引っ張ろうが花から離れようとしない様は、酒瓶抱えた酔っ払いのようで。
そんなに美味ければ普段から来そうなもんですが。
若い花の期間がごく短いのと、ミヤマクワガタとコガマの生息環境が重なる事が少ないために発見されなかったんじゃないかな。
2010/8/12(木) 午後 5:34 weaponshouwa
 
 
義蜂さん、こんばんは。
ガマほど花が大きくなく、ヒメガマのように雌雄の花が分離していないので、おそらくコガマの花じゃないかと思います。
すぐ近くにクワガタの来る木があるので、飛来は偶然って事かも知れませんけどねえ。
がっつき方が普通じゃなくて、他に飛んで行くどころか「離すものか!」とホールドを崩しませんでしたから…。
今年はシロテンハナムグリが花に来ているのも見たし、樹液性の虫が人知れず花に来る年なのかなあ。
2010/8/12(木) 午後 5:51 weaponshouwa
 
 
Doboさん、こんばんは。
新知見の捏造みたいで載せるのやめようかとも思ったんですが、見てしまったものは仕方ないと…。
自分でも花に来ているクワガタを見るのは初めてで、発見時は目を疑いました。
掴まっているだけか、と近寄ってみると花粉まみれで口付けているし。
パーツの欠けた年寄り個体だし、人間の湯治みたいなもんなんでしょうか…?
2010/8/12(木) 午後 5:59 weaponshouwa
 
 
ハルさん、こんばんは。
最初に思い出したのは、ある種のハチのオスをだますランの花でした。
メスに似た匂いと形の花でオスを誘い、オスが花を掴んで飛び去ろうとすると付け根の蝶番が動いて受粉する仕組みで。
コガマがミヤマ頼みで繁殖できる訳はありませんが、たまたま匂いがミヤマのメスに似ているという事はあるかもしれないと思います。
近縁のショウブは良い匂いがするので菖蒲湯に使うし、人が嗅いで判らなくとも、特定の匂い成分が共通しているのかも。
これを利用してミヤマトラップを作れれば…。
2010/8/12(木) 午後 6:16 weaponshouwa