ミヤマクワガタ 古参個体

ミヤマクワガタ 古参個体
2010/8/8(日) 午前 0:39
 
   
 先の記事で、ノコギリクワガタとカブトムシの決闘場となった木。
 集まる虫の種類が偏らない木で、見に行くたびに賑やか。
 
 
 
 
 
イメージ 1

 
 
 魚眼で写る低い所に大カブトムシ、ノコギリ中歯、右側の暗い所にミヤマのメス。
 いつもながら集まる虫種に脈絡が無い。
 
 同じ木の高い位置を眺めると、まだ虫がいる。
 
 
 
 
 
イメージ 2
 
 
 大きなミヤマクワガタのオス。
 やや古びたように見える個体。
 普通に考えれば一次発生の生き残りだが。
 
 体表の微毛が少なく、アゴや脚といったパーツの外側が赤く焼けている。
 アゴに白い汚れ。
 
 こういった状態の共通した個体を、この場所では時期を問わず見かける。
 どこか近くの、特殊な泥が溜まったような所に潜っていた個体ではないか、とも考えている。
 
 
 
 
 
イメージ 3
 
 
 枝葉が切れ、日の当たる位置まで降りたので、ストロボを切って。
 
 耳状突起が大きく反り返り、頑強でゴツゴツした印象の個体。
 
 
 
 
 
 
イメージ 4
 
 
 見えづらいが、先端が二山になった立派な第一内歯。
 他の内歯も歯車状に幅広く、カバなどの粗い歯並びを連想させる。
 
 同日、同ポイントの外れにいたカブトムシの胸部に穴が開いていた。
 直接の下手人をこの個体と断定はできないが、いかにもこの無骨な内歯で穿たれたような傷だった。
 
 例によって第一印象ほど大きくはなく、70mmどまり。
 カブトムシと渡り合い、場合によっては退かせるサイズというと、これぐらいから上という事になるだろう。
 
 
 
                                               2010年 8月5日  宮城県。 
 
 
 旧ブログより↓
 
宮城のミヤマは70mm程度でも大きく見えますね。内歯のまた粗いこと…。
2010/8/8(日) 午前 8:00 ひさ@くわがた
 
 
70mmですか!立派な個体ですね!やはりこれくらいになんると厚みのあるボディは迫力満点ですね!しかし虫が集まる羨ましい木ですね。こういう木があると、観察がいつも出来て嬉しいところですね!
2010/8/8(日) 午前 9:27 Dragon
 
 
どことなく古きゆかしき老武者のような風格ですね。
若い個体には若い個体なりの、そして古参の個体には
古参なりのよさがあるのですね
2010/8/8(日) 午後 3:47 オールドパッション
 
 
こんばんは^^
例年よりちょっと早い気はしますが、一次発生の残党的個体を見かけると、
やれやれご苦労さんと思う頃になってきましたね。
今年は夏の進行が早いというか、スッチャカメッチャカというか。
2010/8/8(日) 午後 11:53 gibachinamazu
 
 
虫と言えども年老いた個体を見るとその生き様が見えてきて感慨深いですね。
それにしても、カブトムシに穴あけるってすごいなぁ。
蝶なんかでも年老いたタテハが若いのに混じってテリ張っていたりすると応援したくなりますね。
翅の色なんかほとんど褪せていて、胸部の毛も抜けて黒く光ったハゲハゲの老固体がメスに求愛しているのを見たときはさすがに「このエロ親父!」って突っ込みいれたくなりましたが^^;。
2010/8/9(月) 午前 0:22[ Dobo ]
 
 
初コメ
写真もすばらしいですが、
文章もすっきりしていて
とってもいいですね
もう、ほとんど終盤ですが、
生き残りクワにお目にかかりたいです
2010/8/9(月) 午前 6:09[ クリオネ ]
 
 
ひささん、おはようございます。
70mmで満足しちゃいけないんでしょうけど、仙台辺りだと大きい部類と言わざる得ないですね。
去年もこうした臼のような、ボロンとした内歯のミヤマがいました。
その血がこの辺りに残っているのかも知れません。
2010/8/10(火) 午前 5:55 weaponshouwa
 
 
Dragonさん、おはようございます。
関東~東北で70mmって、意外に採りづらいんですよね。
数採って確率上げるしかありません…。
仲間の匂いで集まるせいか、一本の木が同じ種類で固められる事が多い中で、今年のこの木は各種が適当に集まってくれるので撮り甲斐があります。
ムシには行列店的な位置づけでしょう。
2010/8/10(火) 午前 6:04 weaponshouwa
 
 
オールドパッションさん、おはようございます。
7月に見た金毛でピカピカの個体は見事で、そうした新しい個体に価値を見出す人が多いようですが…。
傷付き古びた個体も私は好きで、より夏の森の一部としての深みを蓄えているように思います。
何というか、ミヤマクワガタって元々が爺さんっぽいような気がしません?
2010/8/10(火) 午前 6:10 weaponshouwa
 
 
義蜂さん、おはようございます。
なんかもう、来年の分まで秋に這い出してきちゃうんじゃないかと思えて仕方ないんですが…。
この暑さじゃ、勢いあまって夏が二周してもおかしくないよなあ。
同じような夏の巡りで07年の8月21日に74mm出てるから、気になって気になって…。
2010/8/10(火) 午前 6:14 weaponshouwa
 
 
Doboさん、おはようございます。
よくミヤマ弱いって話を聞きますが、木に来ているデカい奴は恐ろしく強いですね。
70mm超えて来ると性格もひたすら凶暴になって、まるで別種みたいになるし。
カブトムシと渡り合うに十分な実力だと思います。
チョウは古いオスもかなり積極的にメスに迫りますね。
ヒメギフなんかでも、羽がバサバサにやぶれたオスがメスに飛び付いていたり。
虫にしてみれば、限られた短い命に「老後」は無い、という事なんでしょうか…。
2010/8/10(火) 午前 6:30 weaponshouwa
 
 
クリオネさん、はじめまして。
適当な書き流し・撮り流しですが、よろしければ御贔屓に…。
私が見る場所では二次発生の規模が大きく、上手くすると9月頃までミヤマやノコギリが見られるのが楽しい所です。
そちらでもまだまだ大きい物が出るんじゃないでしょうか。
暑い限りは夏。
夏ならクワガタ出る。
と短絡的に考えて、秋まで山を見続ける所存です。
2010/8/10(火) 午前 6:36 weaponshouwa