ノコギリクワガタの木

ノコギリクワガタの木
2010/7/11(日) 午後 5:09
 
   
 カブトムシやクワガタといった大型甲虫の発生が安定してきた。
 当地では各種の個体数がバランス良く、一箇所で色々な種類を観察できるのが楽しいのだが、一本の木だけに絞ると特定の種類が集まっている事が多い。
 
 遠目にも、何だか虫の気配が濃い木があったので寄ってみる。
 
 
 
 
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 枝先にいる事が多いノコギリクワガタが手近な所に。
 珍しい。
 
 背中に挟み傷があるな、と思って見上げると
 
 
 
 
 
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 やや高い所に、雌雄共に大型のペアがついている。
 大きなオスはメスを連れている事が多い。
 
 先の個体は、このオスに負けたのかもしれない。
 
 
 
 
 
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 同じ木にナミカナブン、シロテンハナムグリなども。
 虫の来やすい木のようだ。
 
 
 
 
 
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 アゴだけ、尻だけという感じで、複数の個体が方々に見え隠れしている。
 
 
 
 
 
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 高い所にも多数のクワガタがついていたが、いかんせん暗い。
 ストロボを使うにもツタの葉が邪魔。
 
 ツタを払って写真を撮りやすく、と思ったが、案の定バラバラと音を立ててクワガタの雨が降って来た。
 
 降ってきたのはほとんどがノコギリクワガタで、少しコクワガタ混じり。
 小さな個体ほど素早く、生けるドリルのように足元の落ち葉に潜ってゆく。
 
 目立つ個体のサイズは65mmちょうどが2頭、63mmと62mmが1頭ずつで、まずまず。
 1頭くらい飛びぬけたサイズが出て欲しかったが、数が多い時には意外に特大は見られなかったりするものだ。
 
 
 
 通例ノコギリクワガタは、もう少し明るい木についているものだが、この木は中ほどまでツタが絡んで暗い。
 
 少し遠くからこの木を見ると、周りよりも頭が一段高く抜け出してており、日の当たる梢の部分にノコギリクワガタが飛来しているようだ。
 
 各ポイントでクワガタの集まる木は、こうして林縁、林冠から目立つ枝が突き出している事が多い。
 
 
 
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 いずれもこの木にいた個体。
 左は先日の個体のように、広い座布団アタマ。
 右はやけにテカテカだ。
 大きくなりすぎるとツヤ消しになる個体が多いように思う。
 
 
 
 
 
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 左の個体は歯型もちょっと面白く、先端近い小歯から孫歯が分岐。
 アラガールにはこのような形の個体が出るのだったか。
 
 
 良い木に当たって良かった。
 今期はこの木でノコギリの大型を待ってみたい。
 
 ツタだけは何とかしたいのだが…。
 
 
 
                                                2010年7月10日  宮城県。 
 
 
 
 旧ブログより↓
 
何か記事を読んでいると、ゴチャゴチャいそうで、
見物に行きたくなりますネ~!!
こちらはまだクワガタもカブトも見ておりません。
2010/7/11(日) 午後 5:16 東北の温泉バカ
 
 
凄いものですね・・・。
たった1本の木にこれだけの生き物が暮らしていて、
それぞれに個性もあり、1つとして同じものがいないんですね。
大変な研究だと思います・・・。
2010/7/11(日) 午後 6:25 オールドパッション
 
 
昼間から、これだけ樹液でノコが見られるは凄いですね!こちらではクヌギをメインに見て回っているんですが、昼間からここまで樹液では見れないです…
と言っても、夜もなかなか見れませんが…
2010/7/11(日) 午後 8:02 Dragon
 
 
こんばんは^^
子供の頃、ノコが30頭とか平気で付いてる若クヌギがあって、思い出させる光景です^^
厳密なサイズとか、全然気にしていなかった頃ですね…(今もか?笑)
灯火に行けなかった翌日に気候が良いなら、樹液巡りをしてみようかな^^
っつーか、平日に休暇取りたい(爆)
2010/7/11(日) 午後 10:19 gibachinamazu
 
 
いや~、素晴らしいですね。
私もいつか樹液に行きたいと思っています。今年は灯火を飽きるまでやろうと思います。
昨日から車中泊で山形オオクワ狙いで行きましたが、霧で撃沈しました。天候には勝てませんね。
2010/7/11(日) 午後 10:41 ひさ@くわがた
 
 
一昨年、九州の実家に帰省した際にノコギリの成る木を見つけました。木に手をかけただけでたくさんのノコがバラバラと落ちて来る光景を目にして子供時代の記憶が鮮明に蘇りました~ ノコのアゴの小歯にもかなりの個体差があるようですね~^^
2010/7/11(日) 午後 11:28 ハル
 
 
Kenさん、こんばんは。
ゴチャゴチャいたんですよね…。
ただ全景を見渡したり、クワガタにカメラを寄せたりしづらい状況なので、少しずつ枝とツタを減らしてやろうと思っています。
奥武士にはデカいクワガタいると思うんだけどなあ…。
2010/7/13(火) 午後 9:19 weaponshouwa
 
 
オールドパッションさん、こんばんは。
人間として、人間の体格差や顔の違いを見ると、これは言われなくともずいぶん印象が違うと思うんですが、なかなか虫のような小さい物の個性には注意が向かないもんですよね。
好きで見ていると、ちょっとした違いが気になって仕方ありません。
こうした執着から、同一と思われていた種から新種が分けられたりする事もあるので、アマチュアの思いつきも馬鹿に出来ないんだよなあ…。
2010/7/13(火) 午後 9:37 weaponshouwa
 
 
Dragonさん、こんばんは。
昼と夜で同じ木を見てみる事もあるんですが、大抵は昼間の方が数が多いし、サイズも良いみたいなんです。
仙台じゃ昼のヤナギが鉄板だと、個人的には考えています。
過去に見た特大個体も、全て昼過ぎくらいの一番暑い時間帯に、日影になった所にいたんですよね。
仙台辺りは何でもずれてるからなあ…。
2010/7/13(火) 午後 10:04 weaponshouwa
 
 
義蜂さん、こんばんは。
ノコも65mm超えたら測っとかないと…。
この辺りだと、山で最も太い部類のクヌギよりは、若いクヌギの方が樹液出してますもんね。
写真も撮れると思えば、樹液の方が断然楽しいと思いますけどねえ。
夏休み前で競争率の低いうちに、ある程度の成果を出してしまうと、残りの夏を心穏やかに過ごせるってもんじゃないですか。
2010/7/13(火) 午後 10:23 weaponshouwa
 
 
ひささん、こんばんは。
宮城県は未開拓でこそあれ、樹液採集の良いポイントは沢山隠れています。
近所ほど怪しいと思って、たまに低山地を潰しておくと、苦労に見合う成果がついて来ると思います。
車中泊とは、また勝負に出ましたね。
夜だと直接の雨じゃなくても霧が恐いのか。
テントを張って一晩樹液を見てみる事もあるんですが、昼間以上という事はほとんど無いんですよね。
時期的な事もあるかもしれませんが。
ホタルが飛んだりキツネがテント揺すったりして、夜は夜で楽しいし、夏の採集の気分が出て楽しいんですけどね。
2010/7/13(火) 午後 10:48 weaponshouwa
 
 
ハルさん、こんばんは。
まさに 「クワガタの生る木」 と言うべき好条件の木に当たる事があるんですよね。
一本の木に対して個体数が多すぎると、居場所に困るのか細い枝を行き来する個体が沢山見えたりして楽しいもんです。
ちょっとでも木に触るとバラバラッと落ちちゃうので、まず大きい個体に目星を付けるんですが。
もう付いてないかな、と思うと遅れてデカい奴が落ちてきて焦らされたりします。
小歯はノコギリクワガタの「ノコ」ですから、やはりないがしろには出来ませんね。
2010/7/13(火) 午後 10:59 weaponshouwa