ミヤマクワガタ 山吹色

ミヤマクワガタ 山吹色
2010/7/5(月) 午後 11:19
 
   
 その場所には、見えないイジケ刺し虫や謎のカブレ毒草が跋扈し、この私をして踏み入る事を躊躇わせる。
 しかしそこで採れるクワガタは押並べて大きく、今年初めて禁を解いて行ってみたのが昨日4日の事。
 
 
 
イメージ 1

 
 
 ところが、あろう事か木が伐られていた。
 風通しが良い所に生えた、クワガタが沢山来ていた木ばかり狙ったようにである。
 
 昨年一番大きいミヤマのいた木や、65mm越えのノコギリが一度に3頭採れた木も切り株になってしまった。
 樹液に集まるオオスズメバチが嫌われての事だろうか。
 
 
 
 
イメージ 2
 
 
 笑顔で絶望しつつ彷徨うと、残った木の一本についていたのがこれ。
 
 縦のサイズは70mmを超えるが、出来ればもう一伸び欲しいと言う所。
 どちらかといえば体の幅が広くて、手に取るとズシッと持ち重りがした。
 また、長くて濃色の毛が体表に密生し、マンモスなど氷河時代の生物を髣髴とさせる。
 
 ミヤマクワガタの魅力は、縦のサイズだけで測り切れるものではないと思わせてくれる、稀なる美しい個体だった。
 
 
 
イメージ 3
 
 
 容貌魁偉な大型ミヤマクワガタとの出会いには、一定以上のリスクを冒すに足るだけの値打ちがある。
 しかし、今や躊躇いつつも踏み込まずに居られないような魅惑的な場所そのものが少なくなってしまったのは寂しい事だ。
 数箇所知られる優良ポイントも、あと何年もつか不確かな状況である。
 
 
 削られた山は単なる地面の高まりであり、いなくなった虫を追いかける事はもう出来ない。
 曲がりなりにもこの場所が残った事を、大いに喜ばなければならないだろう。
 
 
 
                                                2010年7月4日  宮城県。 
 
 
 旧ブログより↓
 
ウェポンさんは!
カッコ良い個体をカッコよく撮る天才です。◎
2010/7/6(火) 午前 4:15 誠道
 
 
伐採は残念ですね。
2010/7/6(火) 午前 6:44 ひさ@くわがた
 
 
(´・ω・`) うあぁ・・・・
良いですねぇ~・・・
こんなの手に捕って見てり飼育してみたいです。
・・・うらやましいです。
2010/7/6(火) 午前 8:24[ ひろ1号 ]
 
 
河川砂防課(国交省?)の仕事で定期的に伐採がされるようで、うちに地元のノコ産地も今回ひどくやられてしまいました。発生には数年必要と思われるので伐採後数年は虫が湧くと思いますが、役者がやる自然破壊行為の一つでやり切れませんね~。ミヤマはぜひミヤマ指数(はるさんブログ掲載)で図って数値化してください。
2010/7/6(火) 午前 8:48 ひろっけ
 
 
かっちょいいい!ポチットナ♪
2010/7/6(火) 午後 1:02 りのけ
 
 
誠道さん、こんばんは。
大きくて恰好良い個体に限って、撮りづらい状況で出会ってしまったりするんですよね。
この個体も、カメラを寄せると頭を振り立てて怒り、かと思うと急に木を降り始めてしまったりして焦りました。
2.5mくらいの高さにいると、どうしようか一番迷いますね。
最短に寄れず、逆光だし。
魚眼レンズの効果頼みというのが実情です…。
2010/7/6(火) 午後 5:44 weaponshouwa
 
 
ひささん、こんばんは。
去年までデカい個体がベタベタついていた木が、狙ったようにバサバサと…。
当初は青ざめましたが、残りの木の状態が良くなってミヤマ・ノコ共に来てくれていたので一安心です。
ただ、幹周りはツタで覆われ、足元もスッキリしない所で写真を撮りづらいので、そのうちナタでも担いで整備しようと考えています。
2010/7/6(火) 午後 5:50 weaponshouwa
 
 
ひろ1号さん、こんばんは。
こうした太アゴで綺麗なエゾ型も、昔は別のポイントで一定数採れていたんですけどねえ。
今はグランディ21という球場付きの運動施設で一山潰されてしまい、旧ポイントでの消息は不明です。
今回の個体もなかなかですが、2007年の大当たり2頭の衝撃には及ばず。
75mmに迫るような超大型に、魚眼レンズで迫りたいと思っています。
2010/7/6(火) 午後 6:00 weaponshouwa
 
 
ひろっけさん、こんばんは。
増水時に上流から流れてくる物が引っ掛かってしまうらしく、今年は川沿いのヤナギがバッサリいかれてしまったようですね。
告知でもあれば良いんですが、その年初めて行って木が消えてると投身したくなります…。
ハルさんの所でミヤマ指数を提唱(でしゃばり)する契機になった、頭の馬鹿デカいミヤマのついていた木も、今回伐られちゃいましたね。
昨年8月の記事に残してあるので、お時間あれば見てやってください。
2010/7/6(火) 午後 6:14 weaponshouwa
 
 
りのけさん、こんばんは。
この格好良さが一様でない所が、ミヤマクワガタという種の真骨頂というか…。
他種に較べても型の個性が多様で、サイズ以外にも見るべき要素がたくさんあるのが魅力なんですよね。
やめられません。
2010/7/6(火) 午後 6:21 weaponshouwa
 
 
こんばんは^^ お、でけー^^
新成虫の美しさ。国産クワガタではミヤマはピカイチっすね^^
累代個体を割り出すと、素手で触るのが勿体ないほどです。
そんな美しさを残したままで、野性味溢れるプロポーションの野外個体、
しかも大きめときたら…。
樹の前で中毒患者みたいな顔してクワガタを眺めることになるんだろうな…。
(なったんじゃないでスか?^^)
2010/7/6(火) 午後 10:08 gibachinamazu
 
 
すげえ!
(絶句)
ぽち☆
2010/7/6(火) 午後 10:54 えみこちょ
 
 
いや~!立派な黄金色したミヤマですね!ミヤマはやっぱり幅のあるイカツイ方が格好いいですもんね!しかし、いつも思いますが素晴らしい写真ですね!こっちで70近い奴が出てくるのはもう少し先のようで…
2010/7/6(火) 午後 11:34 Dragon
 
 
義蜂さん、おはようございます。
この微毛の揃い方から見て、前の晩辺りに這い出してきた新しい個体なんでしょうね。
ビカビカに新しいながら、どこかビンテージ物というか、骨董じみた雰囲気を漂わせてて。
それ以降の私を夏山に引きずり込んだ、利府で95年に見た素晴らしい幅広の個体と、今回の個体が非常に似ているんです。
病膏肓に入りて久しく、70mmくらいではクスリが足りない、というのが実情だったりするんですが…。
自らクスリを採りに行く、健康的な中毒患者ですね。
山が病院。
2010/7/7(水) 午前 8:22 weaponshouwa
 
 
えみこちょさん、おはようございます。
ミヤマクワガタ自体は、そこそこ見られるんですけどね。
普段は視界に入る黒い影を目安に探すので、毛の色で黄色いこの個体が目に入った時は 「何だこれ」 という感じでした。
いつか、腕の一本ぐらい持って行きそうな怪物的ミヤマが現れて欲しいと思っています。
片手でシャッター切らなきゃな…。
2010/7/7(水) 午前 8:48 weaponshouwa
 
 
Dragonさん、おはようございます。
やはりミヤマは頭の幅でしょうね。
金毛のオマケがついたのも嬉しかったんですが、撮れる場所についていたのが一番良かった…。
この時も微妙に高い所についていたので、ファインダーは覗かずに腕を伸ばしてようやくカメラを寄せた感じです。
もっと大きいのが出て欲しいんですが、仙台で75mmくらいの採れたら倒れるだろうな…。
2010/7/7(水) 午前 9:16 weaponshouwa
 
 
今回の個体はまたぶっといですね! ミヤマクワガタは格好良さが一様でない所が魅力ですよね~ 先日、知り合いに教えてもらったのですが、下記のサイトにこれまで見たこともないミヤマが出ていました。新潟県産72mmの個体なのですが、頭部が逆台形のミヤマって... http://jinlabo.exblog.jp/tags/Japan/
2010/7/10(土) 午前 9:38 ハル
 
 
ハルさん、こんばんは。
オペレーションルカヌス、標本の写真は以前検索に引っ掛かって見た事があったんですが、すごいコレクターさんがいるもんですね。
新潟の個体、危ない形してますよね。
耳状突起のエッジの長さって各々決まっていて、こいつはそれが余りに余って複眼の真上で遠回りしちゃってるような印象。
水沼さんの現ギネスがそうなんですが、その個体の限界まで頭が張ると、頭が肩にめり込んだような恰好になるんですよね。
よその人だろうに、宮城県のミヤマの頭が大きい事を悟っていたり、相当鋭い方なんじゃないかなあ。
2010/7/10(土) 午後 10:30 weaponshouwa