サラサヤンマ

サラサヤンマ
2010/6/21(月) 午前 2:39
 
 
 湿った林を歩いていると、木々の間を縫って素早く飛ぶ影が見える。
 
 近寄ってみるとトンボのようだ。
 二頭が出会うと激しく競って、縄張り争いをしている。
 
 挙動からヤンマの類だろうと見当がつく。
 
 
 
イメージ 1
 
 
 サラサヤンマのオスだった。
 日本のヤンマとしては最小で、かわいらしい種類。
 
 人が近くにいても意に介さず、むしろ休憩にあつらえ向きの止まり木が出来たと言わんばかりに、脚に止まりに来たりする。
 
 
 
イメージ 2
 
 
 飛んでいる時は、こうして前脚を首の脇にたたむ。
 後ろ羽を打ち下ろし、前羽を縦にして引き上げる所。
 
 
 
 
イメージ 3

 
 
 前脚を垂直に、中・後脚は水平にたたんでいる。
 羽根はとまっていないが、飛んでる感じが出たから良いか、という好い加減な撮影。
 
 
 
 
イメージ 4

 
 
 よく目が合うトンボだ。
 狭い空間で生活してきた種類だからか、飛び方が丁寧というか、少し飛んでは空中でホバリングして周りを確認するような仕草を見せる。
 
 先日見たクロスジギンヤンマも小さいと思ったが、このサラサヤンマは本当に小型のヤンマ。
 ルリボシヤンマやギンヤンマ、違う科だがオニヤンマなどと較べたら大人と子供ほどの差があり、大型のサナエトンボよりも小さい。
 オオシオカラトンボなどと良い勝負ではないだろうか。
 
 これは単に 「弱いヤンマ」 という事ではなく、体を小さくして狭い場所の制空権を握り、湿った林内に進出した種類という事だろう。
 
 明るい池の上を飛ぶギンヤンマや、山道に沿って直線的にパトロールするオニヤンマは、猟犬を思わせる。
 
 対してこのサラサヤンマ。
 敏捷にして慎重な飛翔は、さしずめ羽根を生やしたヤマネコと言った所ではないだろうか。
 
 
 
                                               2010年6月19日  宮城県。 
 
 
 
 旧ブログより↓
  
おはようございます(*^。^*)
昆虫図鑑の説明書きみたいです!
ヤンマ・・・沢山種類があるのですね~。
オニヤンマが外から入って来て家の中をパトロールしてた情景を思いだしました^^
ポッチン凸☆(*^。^*)☆
2010/6/21(月) 午前 6:23[ yumiko ]
 
 
前回のトンボさんとは、模様が違って、これも綺麗です。
子孫は・・・・MIXになることなんて、ないのですか??
こういうトンボは、目が会うと、ドキッ!とします。ポチ☆
2010/6/21(月) 午後 9:05 ポン母
 
 
こんばんは^^
私の撮影個体はメスなんですが、オスとは随分違うなぁという印象。
真横から一瞬で撮って、あとは居なくなっちゃったからなぁ…。
せっかくなのでもっとよく見たかったですね。
羽ばたいて飛んでいるところはむしろ、翅がぶれたほうが躍動感あって良いですよ^^
でもヤンマは留まっているところを見つけるほうが機会的には少ないかなぁ。
コイツは人にも留まるんですか…。
2010/6/21(月) 午後 11:41 gibachinamazu
 
 
ゆみこさん、こんばんは。
夏休みになると、商店の通路や家の中にオニヤンマが入って来る事がありますね。
スーッと来て、ぶつからずに様子見たりして。
やはり目が良い生物なんでしょうね。
そろそろオニヤンマが川から上がって来る時期だな。
2010/6/22(火) 午前 0:12 weaponshouwa
 
 
ポンさんのお母様、こんばんは。
サラサヤンマとクロギンは、少し縁が遠いからなあ。
一代雑種くらいは出来るかも知れませんが、野外でその後の世代が続くかどうかとなると…。
ヤンマの高い運動性能を支えるのが、この大きな目ですから。
「見られてる感」は他の虫の比じゃないですよね。
2010/6/22(火) 午前 0:49 weaponshouwa
 
 
義蜂さん、こんばんは。
ギンヤンマほどじゃないですけど、雌雄で印象は違うみたいですね。
成熟度でも色が変わったり。
このヤンマ、脚にとまるし、とまった脚を引くとついてくるし。
低く構えて正面から撮ろうとすると、マクロの縁にとまってしまって撮れない…。
ヤンマ相手に後ずさりしながら撮影する事になるとは思いませんでしたね。
次行ってもっときちんとピントの合った写真が撮れたら、後は魚眼で寄ってみようかと思ってます。
2010/6/22(火) 午前 1:09 weaponshouwa