ヒメギフチョウ オスとメス

ヒメギフチョウ オスとメス
2010/4/16(金) 午前 5:55
 
 
 
 ヒメギフチョウを始め、大概の昆虫はオスの方が早く発生して飛び始める。
 大きなズレではないが、メスの羽化は平均して2・3日くらい遅れる事が多い。
 
 前回ヒメギフチョウを見た時にも、飛んでいるのはオスばかりで、交尾は観察できなかった。
 
 
 
 
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 それらしい所を見かけても、交尾には至らず。
 よく見れば納得。  なぜなら…。
 
 
 
 
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 上で押さえつけているのもオスなら、下でもがいているのもオスなのである。
 
 ヒメギフチョウのオスは 「とにかく縞模様の物」 くらいの基準で交尾相手を探し、その大雑把な枠に当てはまる相手を見るや地表に引きずりおろして交尾を迫る。
 
 それでオスばかりの時期には、こうしたシーンを見掛ける事がある。
 短い春にあって、1000万年スケールで命を繋ぐには、これぐらい強引でちょうど良いと言う事だろう。
 
 
 
 
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 これも交尾未成立。
 
 離れた二頭をそれぞれ確認してみると、やはり両方ともオスであった。
 「オスメスの区別なんかできるの?」と尋ねられる事が多いが、実は簡単に見分ける方法がある。
 
 
 
 
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 これはオスで、体が毛深いのが一番大きな特徴。
 羽根の色や鱗粉の乗り方は比較的濃く、シルエットは角張っている。
 
 
 
 
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 こちらは、この日唯一確認できた早出のメス。
 
 腹部はツルツルで、羽根は比較的白っぽく、またオスに較べてシルエットが丸みを帯びる。
 
 赤紋の発達程度にも差があるが、これは個体差も大きい。
 この個体は赤の縁がピンク色で、内側に青い紋が出ており美しい。
 
 人の目から見ても、オスはどこか男らしく、メスも優しい色形を備えているのは面白い。
 
 そもそも、人だって有性生殖を営む一生物である。
 こうした、求める者と受け容れる者、それぞれに内在する雄性・雌性というものに、どこか共通するそれらしさを感じるのは当たり前なのかも知れない。
 
 
                                              2010年 4月13日  仙台市泉区 
 
 
 
 旧ブログより↓
 
蝶だけど・・・蝶だけど・・・
毛ブかい=-川)から蛾にみえて・・姫
薄いのがいいです
2010/4/16(金) 午後 1:22 ヒル乃ヨル姫
 
 
今晩は!
weaponさん(^^ゞ
やあーー!
凄いですねーーー@@
オス&オスにせよ
2頭も一緒に見られるなんて羨ましいですね^^
でもまだ仙台にいると言う事が
分かっただけでも
本当に良かったと思います(^^♪~
本当にありがとうございました
私もその中
出合える事を楽しみに
散策を続けたいと思っております^^
2010/4/16(金) 午後 5:24[ natty nanoda ]
 
 
そう言えばチョウは視覚で相手を認識しますものね。
そんでもって、空中をダンスするように複数でヒラヒラ舞って…。
場合によっちゃ3頭以上の取っ組み合い?が見られるかも、かな。
うぅ、山を歩きたいけど仕事がぁ^^;←ノイローゼ
2010/4/16(金) 午後 11:56 gibachinamazu
 
 
ヒル乃ヨル姫さん、こんばんは。
毛深い、ですよね。
チョウとしては、寒い時期に重ね着する天然のコートを着てるようなものでしょうから、どうか勘弁してやって下さい…。
飛んでると毛深さも目立たない事だし、少し前の記事 「飛ぶ春」 で見てやって下さい。
蛾かあ…。
タイプの古いチョウだからなあ。
2010/4/17(土) 午前 5:05 weaponshouwa
 
 
nattyさん、こんばんは。
同じ山、同じ森でも、少し離れた場所でいたりいなかったりするんですよね。
冬期の温度変化が小さい北向きの斜面で、カタクリやウスバサイシンがあれば、大体ヒメギフがいるものなんですが。
最近は全体の数が少ないから…。
あとは18日以降の一週間がチャンスじゃないかと思ってます。
2010/4/17(土) 午前 5:14 weaponshouwa
 
 
義蜂さん、こんばんは。
アゲハの類だと、もう少し手順が礼儀正しいんですけどね。
ヒメギフは型が古いだけあってか、相手と見るや羽交い絞めで、頭から地面に墜落する感じ。
落ち葉の上だと落ちる音が聞こえたりします。
三頭までだと一緒に飛んだり、地面で団子になってたり。
山歩き代行とか、視覚共有のシステムでも使って出来たら便利なんですけどね…。
2010/4/17(土) 午前 5:23 weaponshouwa
 
 
こんにちは!
今見ると奇麗な蝶ですね!
昭和43~45年ごろでしょうか?兄や近所のお兄さんに連れられてよく山に行っていましたが、多分この種の蝶を見かけました。
私は、田んぼなんかに飛んでいる普通のアゲハ蝶しか興味がなかったので、捕まえては「本物アゲハと違う!」と言っては逃がしていたような・・・・。
和歌山では絶滅ですか!さびしい現実ですね・・・。
現在、大阪在住なのでもう何十年も和歌山の山に入っておりません・・。
2010/4/17(土) 午前 10:27[ akiaki ]
 
 
akiakiさん、こんばんは。
なんと、和歌山のギフチョウを採っては逃がすとは、どういう贅沢なんだ一体…。
今では後から放したものが飛ぶ事はあっても、南限である和歌山本来の個体群は永久に失われてしまいました。
ギフチョウは主に照葉樹林のチョウで、こちらで見るヒメギフチョウは落葉広葉樹林のチョウ。
見慣れるとやはり別種で、顔が違いますね。
2010/4/17(土) 午後 5:58 weaponshouwa