コクワガタ ご町内相場

 
 暑い日がやたらと暑かったために印象がそちらに引きずられているけれど、春からの気温を平均して見ると結構涼しい。
 それにつれて生き物の出方も遅れているようで、仙台だと例年6月半ばくらいに増えてくるクワガタもいまだ勢いがつかないようだ。
 
 ひささんはライトで、藤次郎さんは昼の山でミヤマを見ているそうだが、近所で私が見たのはコクワガタくらい。
 
 
 
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 そもそも樹液が少なく醗酵も進まないので、大きな種類は発生していても木に集まるには至らない という事かもしれない。
 
 山で見ると 「 なんだ、まだコクワガタだけか。」 という感じになる。
 
 
 
 
 
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 今週は小学生の校外学習が予定されていて、そのリハーサルとして監督者の方々と現地を歩き、探りを入れた。
 
 「 昨年度までもチョウや小甲虫、カエルなどは見掛けたが、子供たちに人気のクワガタムシを同地で見られないだろうか。」
 との事だったので、美味そうな一本のコナラに目をつけた所、幹を蹴った脚の上にポタンと落ちてきたのがこちらの小さなコクワガタ
 
 みんなで驚いたり喜んだりしながら、一度落ちたクワガタを幹にとまらせて写真を撮りまくったり。
  【 自分たちの町内でクワガタムシが採れる瞬間 】 というのは大人たちにとっても案外エポックメイキングなもののようだ。
 
 コクワガタの小型個体なんて虫好きでも放っておくようなものだけれど、小さな子供たちが遊ぶ裏山でスター級の扱いを受けているのを見ると嬉しい。
 
 校外学習当日は朝から大雨が降ってしまい、子供たちにはクワガタを見せてあげられていないが、幸い中止ではなく来週に順延となった。
 一週分季節が夏に近付けば、その分だけご町内の虫の数と子供の喜びも増すはず。
 この際延期も悪くないだろう。
 
 
 

                              2013年 6月  仙台市