カミキリ 数種拾い上げ

 
イメージ 1
 
 
 
 
 先日、ishiさんと出掛けた山形で見たクリストフコトラカミキリ。
 車のフロントガラスに落ちてきたのを、ishiさんが教えてくれたもの。
 
 黒・赤・黄 三色のうち黄色が鮮やか過ぎるようだが、これはハチから借りた警戒色らしい。
 クロスズメバチフタモンアシナガバチによく似ていると思う。
 
 色が綺麗な上に意外と大きくて、見栄えのするカミキリムシだと思う。
 山形では少なくない種類だというが、仙台ではあまり見掛けない。
 
 
イメージ 2
 
 
 
 
 同じく、山形からの帰りに拾ったゴマフカミキリを飛ばせてみた。
 暗い部屋でモニターに向かい、左にカーブして飛ぶところ。
 
 1/50秒間隔のストロボで5コマなので、全体で0.1秒間の動き。
 内蔵ストロボを複数回光らせるモードを今さら知ったので、少し遊んで見たもの。
 もう少し引いて10コマくらい写らないかと思ったが、限られた電力で連続発光させるため、光量が足りずに虫像が透けてしまうようだ。
 外付けの大きなストロボなら出来る事だけど、普段使うと重たいし…。
 
 
 
 
イメージ 3
 
 
 
 
 一方、こちらは飛ばないカミキリムシ。
 義蜂さんとウンモンテントウを見た後、なぜか続けて何頭も現れたコブヤハズカミキリ。
 
 最初の一頭を見付けてくれたのは虫の素人で、
 「 何かデカいのが! 」 と叫ぶ声に駆け寄ると、この虫が。
 
 それほど熱心に探したわけでもないのに、立ち話の途中でふと目をやった所に一頭ずつ現れ、20分ほどの間にごく狭い範囲で四頭を見付けた。
 付近を精査すれば、おそらく膨大な数のコブヤハズカミキリがいるのだろう。
 
 見付けた四頭はなぜかメスばかりで、最初の一頭はこれでも同じコブヤハズかと言うくらい太って大きな個体だった。
 
 
 
 
イメージ 4
 
 
 
 
 こちらはハイイロヤハズカミキリ。
 マンションの駐輪場へ出るドアにピッタリと張り付いていた。
 
 コブヤハズと同じくヤハズが付く名前だが、こちらは飛ぶし類縁が近いというわけでもないので混乱する。
 鞘翅のお尻部分が「ヤハズ」の名の通り先割れしているのは同じ。
 
 野外で成虫越冬する種類で、どこか暖かい所に潜り込むでもなく、小枝の股などにただじっと張り付いて春を待つ根性虫なのだと言う。
 こうして見ると混じり掛けのカフェオレみたいなかわいい色だが、冬の低木にとまっていたら溶け込んで見えなくなりそうだ。
 
 
 
 
イメージ 5
 
 
 
 こんな顔。
 毛深くて、子犬のような印象。
 
 あまり活動的な種類ではないようで、しばらく観察して見たが、何かにすがったが最後じっと動かない。
 保護色に絶対の自信があるのだろう。
 
 
 春のヒメギフや第一化のアゲハチョウたちが終わった今くらいの時期だと、普段縁の薄いカミキリムシにもこうやって幾らか目が向く。
 これでもう少しするとクワガタで忙しくなってしまうが、今年は割と綺麗なカミキリムシに当たるので、素人ながら少し注意しておこうと思っている。
 
 
 
 
 
                         2012年 5月  クリストフコトラ・ゴマフカミキリ 山形県
                                    コブヤハズ・ハイイロヤハズカミキリ 宮城県