西へ春戻り

 
 ギフチョウは春を象徴する種類であり、近縁のヒメギフチョウよりも豪華で変異に富む。
 仙台はヒメギフチョウのみを産するので、ishiさんと山形までギフチョウを見に行く事に。
 
 もう6月近くなり春の象徴には遅いかとも思われたが、現地ではたくさんの採集者がひしめき、お馴染みの青い捕虫網を突き合わせている。
 冬に雪の多かった今期は、発生のピークが後にずれ込んだようだ。
 
 
 
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 スギ林に残る雪の上を飛んでいる個体。
 ちょっと黄色が流れ過ぎ。
 
 そう高い山というわけでもないのに、六月近くなってまだ雪が残っている事がまず驚き。
 そこをギフチョウが何気ない様子で飛んでいるのを見ると不思議な気分になる。
 
 
 
 
 
 
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 明るい林道には続々と飛来する。
 道に沿って飛びながら交尾相手を探すオスの姿が多い。
 
 気温が上昇すると共に、飛翔速度も増す。
 この日は27℃あたりまで上がる暑さだったので、ギフチョウも調子が出ただろう。
 撮る方としては、少しゆっくり飛んで欲しい。
 
 
 
 
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 上手いこと日食にならないかと思ったが、重ならなかった。
 
 急に頭上を越えた所を、日陰に合わせた設定のままで撮ったのでこういった感じに。
 この個体には尾状突起も付いていたはずだが、明るい空に溶けてしまったようだ。
 
 
 
 
 
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 暗い木陰をバックに、羽根に陽を受けたギフチョウが重なるような状況なら、あまり強いストロボはいらないかもしれない。
 
 道の奥には車が見えている。
 ギフチョウ以外にも山菜や野鳥狙いの人が来ていた。
 山形の春の山が楽しすぎるという事。
 
 
 
 
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 綺麗な個体が次々と飛んで来るのは嬉しいが、綺麗なだけに次々とみんなの青ネットに収まってしまうので、飛ぶものが目に入ったらこちらも一気に間合いを詰めて撮ってしまわなければならない。
 
 ishiさんと二人、暑い中でギフチョウに翻弄されて汗をかいた。
 この日の画像はもう少し残っているので、続く記事で。
 
 
 
 
                                                2012年 5月   山形県