初虫の出
もうおわかりの事と思うが、早速探しに行って来た。
公園や裏山を一つずつ当たろうと思っていたが、それほど探し回る手間を掛けずに良い水辺を見付けた。
最初は少し乾きすぎかとか、材が細めかなどと思っていたが、斜面の樹に巻いたまま枯れ残った太い蔓のような所を裂いてみると
大き目のマイマイカブリが入っていた。
越冬窩から覗く胸部の色は、仙台市内の近所で見るものとは違っているように見える。
青い色のメスだった。
気温はそれほど低くなかったが、大人しくしている。
キタカブリの色変わりも青だったが、あれとも違う色味。
深くて重たく感じる青。
やはり阿武隈川を渡って南側に出ると青い色になっているんだな…
と思って後続を割り出してみると、案外に色味が安定しないのである。
樹皮下に越冬窩を作っていた個体。
頭胸部の色は、青と紫が混じっている。
上翅は真っ黒ではなく、全体に少し青みを帯びているようだ。
同じ場所のものだが、こちらは紫色。
北側の紫と南側の青の血が拮抗している地帯のようで、両色が混じって出てくる。
１０頭を見たうち、青い個体は２頭。
残りは赤紫～青・紫の混合色といった所。
この程度の数では正確な体色の比率は見られないだろうから、もう少しこの辺りも続けて掘ってみたい。
