夏休みの昆虫展 終了

夏休みの昆虫展 終了
2010/8/20(金) 午前 1:49
 
   
 8月19日。
 仙台市青葉区の電力ビル1Fに、大勢の家族連れが詰め掛けた。
 
 
 
 
 
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 7月から開催されていた昆虫展が終幕。
 通常行われる甲虫格闘や虫に触れるイベントに加え、最終日の19日には展示品のカブトムシ・クワガタをプレゼントするとの告知に、14:00過ぎから15:00までの間に600人以上のお客さんが来場。
 
 
 
 
 
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 500枚あれば余裕で足りると思われた抽選券も不足。
 急遽手書きで追加するが、作る側から次々持って行かれて大変だ。
 
 ビル内は一般の方も通行するので、とうとう屋内で交通整理が始まる。
 
 
 
 
 マンディブラリス、パラワン、ネプチューンヘラクレス
 
 ビッグネームがコールされる度に、歓声とも悲鳴ともつかない大騒ぎ。
 ひと頃の甲虫ブームが去って久しいという印象が強かったので、これほどの熱狂は予想していなかった。
 
 
 
 
 
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 よく、「 今の子は虫も触れなくて… 」 などという定型的な会話を耳にするが、そうしたものでもなかろう。
 実際に虫を介して付き合ってみると、今の子達だって強く新鮮な興味の芽を持っているのがわかる。
 子供は常に理解者を求め、知識に飢えているのだ。
 
 これが周囲の大人たちから放ったらかされ、大きく育つはずだった興味の芽がしなびて枯れてしまうのを見るに付け、遣り切れない気持ちになる。
 
 「 今の子が冷めている 」 などと言う前に、子供の内発的な知識欲を冷ましてしまっているのは
 「 今の大人 」 である事を、大人は自覚しなければならないだろう。
 
 
 
 
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 今回のようなイベントは、子供の 「 見たい・知りたい 」 が芽生えるきっかけにはなり得る。
 
 この貴重な興味の芽を大きく育ててあげられるような、継続的な催しを地域で興せないものだろうか。
 実際に森を歩き、時期ごとに替わる生物の顔ぶれから、日本の自然・四季を体で覚えてもらえるような。
 
 
 彼ら・彼女らの知的欲求を受け止めてやれる人と場所。
 子供達の楽しそうな顔を見れば見るほど、夏の一時だけでは足りないと思う。
 
 
 誰をどう動かしたら良いのか見当も付かないが、なんとかならんか。
 ( もう本人も何を言っているのかよくわからない )
 
 
 
 
                                    2010年8月19日  仙台市青葉区 電力ビル。 
 
 
 
 旧ブログより↓
  
おはようございます。
大盛況ですね。見ている自分も嬉しくなってしまいます。
北海道でも職場の専門学校で毎年クワガタのプレゼントを企画していた方がいらっしゃいましたが、今は行われていません。
その記事を見た時に感動して涙したことを思い出してしまいました。
2010/8/20(金) 午前 6:42 ひさ@くわがた
 
 
与えてもらう側から与える側へ・・・何かをあたえてこそ大人・・
自分はクワガタが欲しい方(子供)には差し上げてます(笑)
サプライズってそう言うものですよね?
・・・1つ心配なのは良い物(大きい個体)を最初から見るので基準が狂っちゃうんですよね・・(笑)
2010/8/20(金) 午後 0:29[ ひろ1号 ]
 
 
本当に、言っている通りだよネ~!!
2年前に仙台に戻りましたが、自然保護協会の活動も
他県に比べ遅れており、身内の活動だけが目立ちます。
ほんの3回、自然観察会に参加しただけで、ガックリ
身を引いてしまいました。
他の団体も、大なり小なり、同じようなものですネ!
若い方が先頭を切って、観察会やら虫と親しむ会を
企画してくれれば、裏方と誘導係の爺様ぐらいはできますよ。
2010/8/20(金) 午後 1:00 東北の温泉バカ
 
 
大イベントだったのですね。
そして私も同じことを思います。
何かのきっかけでもしかしたら、将来大変な研究者になる
かも知れない「可能性」を失っているような・・・・。
2010/8/20(金) 午後 6:07 オールドパッション
 
 
お疲れさまでした。
僕も近県だったら、子供連れて行きたかったです。
子供にいろんな意識を芽生えさせるって大事ですね。
2010/8/20(金) 午後 11:14[ しんさん ]
 
 
こんばんは^^
有名どころの外国産は、さぞ人気だったでしょうね^^
生き物なんだ、自然の産物なんだ、というところに行き着いて欲しいですね。
ムシキングの延長線上で終わって欲しくないなぁ。
我々の世代でも、それより上の方々でも、虫は基本苦手という男性は多いですよ。
そのような方々のお子さんへは、やはりご家庭で昆虫禁制を布かれてますね…。
子供はクワガタ欲しがるのに、親が拒否。理由は単に飼えない、と。
子供はね、勝手にひねくれたりしないもんなんですよね。
素直に真っ直ぐ育つはずなのに…。
2010/8/21(土) 午前 0:18 gibachinamazu
 
 
仰るとおりですね。虫も、母親が気持ち悪がったり、悲鳴をあげたりするから、次第に怖がったり、嫌いになるのだと聞いたことがあります。
もう大人になっちゃったけど・・・甥っ子達は、小さい頃から触れなかったなぁ・・・・すごく、悲しいと思いました。
こう言う私ですら、子供の頃は、カブトムシにマッチ箱つけて競争させたり出来たましたもの・・・・・
子供達の、好奇心・・・めんどくさがらずに、一緒に空想を膨らませたり、出来る大人が少ないですね。
ポン母の仕事も・・・まさに、それが要求されます!
一見、無駄に見えるようだけど、そういうことが、生活を楽しくしているのですがねぇ・・・・・・。
でも、昆虫に、夢中になる子が、まだまだいて、嬉しいですね。
ポチ☆
2010/8/21(土) 午後 0:00 ポン母
 
 
ひささん、こんばんは。
会期中も夏休みで元気を余した子供達が毎日来てくれていましたが、最終日の盛況は予想外でしたね。
海外産の巨大な甲虫も昔に較べて身近になったとはいえ、子供達にしてみればまだまだ憧れの存在であり続けているようです。
子供の目の輝きは、大人の干割れた心に沁みますね…。
2010/8/22(日) 午前 2:16 weaponshouwa
 
 
ひろ1号さん、こんばんは。
基準が狂う。確かにありがちだなあ。
6月くらいになると、知り合いの子たちからカブト・クワガタの予約が入ったりします。
普段は目立ったサイズの個体しか採ってこないので、そんな日の採集帰りに子供達に捕まると、現代の追い剥ぎから逃れる事も叶わずに特大個体を持って行かれたり…。
次に大きな個体をあげても 「 まあまあだね 」 とか言われたり…。
やはり近所のコクワから苦労してもらうのが正道なのかなあ。
2010/8/22(日) 午前 2:23 weaponshouwa
 
 
Kenさん、こんばんは。
たとえば夏休みなんかに。
身近な生き物を眺めていたら、ふと疑問が湧いた。
見た事も無い生き物をつかまえた。
せっかく時間があるから何かやってみたいけど、一人ではアイデアに詰まってしまう。
こういう子たちが仙台にも沢山いて、それが無為に夏休みの日数を減らしてしまっていると思うと…。
野鳥、昆虫、植物。それに化石・鉱物といった各分野に通じて、しかも子供の相手が上手いという人を集め、街の中に博物学センターでも用意して常駐できると良いんですけどねえ。
そこに集まってきた子供達同士が友達になって、自発的に調査・研究でも始めてくれたら、当人達にも我々にも大きな実りだと思うんです。
市でも県でも良いから、何とかならんかなあ。
2010/8/22(日) 午前 2:59 weaponshouwa
  
 
オールドパッションさん、こんばんは。
どんな子であれ、とにかく生き物をよく見る機会を持って欲しいんですよね。
それで好きだと思わなければ、それでも良いのだし。
ただ、本来興味を持つはずの子に「生き物は汚いから触るな」と教えたり、生き物と出会う機会自体を与えないまま育ててしまうのは、本当に残念な事です。
世界を見る一手段として、心と眼の造りを精密にしておくために、子供達には大きな自然と小さな生き物に触れてもらいたいと思います。
2010/8/22(日) 午後 8:53 weaponshouwa
 
 
しんさん、こんばんは。
三つ子の魂~ではありませんが。
これを裏返せば、興味の芽を育てるには、小学校就学以降では間に合わない場合が多い、という事になります。
子供にはなるべく幅広く物事を見せてやり、なおかつ強制せずに自分で興味を示してくれたものを突き詰めさせてやりたいですね。
子供を道具や人形として扱い、またそうしている事に自分で気付いていない親が多いような気がします。
2010/8/22(日) 午後 10:01 weaponshouwa
 
 
義蜂さん、こんばんは。
やはりヘラクレスなどのビッグネームは、いまだに大人気でしたね。
また、近くの山から直接クワガタを持って行って、数時間前にその個体が木についていた所の写真を見せると、これも大人気。
海外から大型種が輸入されて増え、一方で日本の種類が減っていって、値打ちが逆転しつつあるのかもしれないと思いました。
子供達が喜んで虫をもらって帰る中で
「 お母さんが… 」
と言って、虫を諦めざるえない子が結構いました。
子供が自分で好きな物を追求できる環境を整えてやれると良いんですけどねえ。
2010/8/22(日) 午後 11:57 weaponshouwa
 
 
ポンさんのお母様、こんばんは。
子供が基準にするのって親ですからね。
親が嫌がって騒ぐような物を、子供はなかなか好きになれないでしょうし、興味を持つ素養があってもそれが潰れるでしょうね。
全ての親が子供の興味を後押しを出来る訳ではないでしょうけど、せめて邪魔をするような真似だけはやめてあげて欲しいものです。
子供がどういうものか。
自分が子供の時に何を感じていたか。
というような事を忘れてしまっている大人が多いのは、大変悲しい事だと思います。
それだけに専門知識や子供の気持ちのわかる大人が、知識欲旺盛な子供達と関われるような体制を整える事が出来れば良いと思います。
子供の目が生きているうちに、ですね。
2010/8/23(月) 午後 10:15 weaponshouwa