ヒメギフチョウ 産卵行動 4

ヒメギフチョウ 産卵行動 4
2010/5/3(月) 午後 8:29
 
 
 引き続き、2010年4月21日に観察したヒメギフチョウの産卵行動を。
 
 
 
 
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 12:50:43  産卵後の休憩。 この直後に飛び去る。 休憩は一分間程度。
 
 
 
 
 
 
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 12:51:30  母蝶が飛び去った後の卵塊。
 
 
 
 
 
 
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 卵塊の拡大。 卵の数は16個。 一度に産み付けられた数としては、少し多めかもしれない。
 
 
 ヒメギフチョウは、この時期だけに飛ぶ蝶。
 短い春が終われば、翌年までのほとんどの期間をサナギの形で、落ち葉の下などで眠って過ごす。 
 その場の環境が変わるとサナギは死んでしまうし、食草が育たなければ幼虫がサナギになる事も出来ない。
 
 何年か前までたくさんヒメギフチョウが飛んでいた場所に行っても、ある年に突然姿を見なくなり、それきりそのポイントの個体が絶滅してしまうような事は何度もあった。
 
 ここも取り立てて豊かなポイントではなく、卵が全て親になる訳でもない。
 それでも今回のような姿を直接目にすると、着実に世代を繋ぐ生命力は健在なのだと思わされる。
 
 
 
 
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 来年も見たい。
 それだけ。
 
 
 
 
                                  2010年4月21日
                                  4枚目の吸蜜メスは4月20日 いずれも仙台市泉区。  
 
 
 
 旧ブログより↓  

う~ん、感動的ですね! この場所のヒメギフチョウが絶滅することなく末永く命を繋いでいけると嬉しいですね~ 卵は真珠のような輝きを放っており、生命の神秘さを感じさせられます^^
2010/5/3(月) 午後 10:13 ハル
 
 
>ハルさん
通うに便の良い場所だけに、なるべく荒れないで残って欲しいですね。
ほんとにちょっとした事でいなくなってしまうんだよな。
写真と標本を証拠に、昔話をしなきゃならないというのは悲しいものですからね…。
2010/5/3(月) 午後 11:47 weaponshouwa
 
 
こんばんは^^
追跡完遂ですね^^
環境依存度が高い昆虫は、次見ることが出来るか微妙に不安なもんですよね。
ヒメギフなんかだと、余程大きな山裾とかの環境を除けば、
その生息環境に異変があった場合に容易には移動できなさそうですし。
だからと言って、「ヒメギフの森を大切に」なんて看板掲げた日には、
不届き者が採集していっちゃうんだろうしなぁ…。
2010/5/4(火) 午前 0:21 gibachinamazu
 
 
義蜂さん、最後までお付き合い頂きありがとうございます。
採集禁止って事はないんですけどねえ。
蕃山とか権現森といった広大な発生地が枯れている事を考えると、若干の不安があるし。
入漁料みたいに、採集家が5頭いくらとかでネット料を払って、集めたお金で山の環境を上手く回したり出来ないのかな。
夏はクワガタ。秋はキノコで。
今はこうしたブログなんかで、経験無いけど山の生き物の写真撮ってみたいという人も沢山いるようだし、海外に多い有料ガイド付けたら良さそうだけど。
そうした文化が無いんだよな。
自然がらみで金取ると、「卑しい、不謹慎だ」という安易な偽善ポージングが割り込むのが日本。
開発を野放しにした偽善的な保護活動が、採集家を誤射して空回りし、チョウはただ黙って消えてゆきます。
ガキの国だと言わざる得ません。
せめて身近なポイントだけは、可能な限り長く残って欲しいと思います。
2010/5/4(火) 午前 1:34 weaponshouwa
 
 
おはようございます!
WeaponShouwaさん(^^ゞ
やあー!
産卵シーンなんて
見たくても見られるものではないと
思っておりましたが
う~~~ん!凄いですね!
2010/5/5(水) 午前 5:54[ natty nanoda ]
 
 
nattyさん、こんばんは。
今回は、メスの個体数が安定した所に気温の高い日が当たって助かりました。
何回か見ているうちに、メスの産みたそうな挙動って伝わってくるんですよね。
そう思って追いかけるとハズしたり、オスだったりしますが…。
今年は産卵までにウスバサイシン以外の葉が伸びてしまい、母蝶が辿り着きづらいかも知れませんね。
2010/5/6(木) 午前 1:01 weaponshouwa