紅葉 紅虫

 
 義蜂さんと仙台市内のヒメオオクワガタを見に行った時の事。
 
 途中、山道の分岐で休憩していると、何か赤っぽい虫が道沿いに飛んでくるのが見える。
 最初はハチの類だろうと思ったが、近づくにつれて甲虫らしいとわかり、次いで硬い上羽は妙に短いのが視認出来た。
 目の前を通過する時には虫体の赤色が紫に変わって輝き、ここで何の虫か見当がつく。
 
 後を追い掛け、道脇のササ藪に追い込んだ所を義蜂さんに見付けてもらった。
 
 
 
 
 
 
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 これはオオセンチコガネ。
 道の真ん中へ出てきてもらって撮影。
 
 糞虫なので、近くに獣糞でも落ちているのかと思ったが見付からなかった。
 
 成虫越冬はせず、もう遅い時期だというのにピカピカ。
 毎年秋になるとセンチコガネの類を急に見始めるような気がするが、夏にはクワガタに目が行き過ぎているという事だろう。
 
 ダイコクコガネにしろセンチコガネにしろ、糞虫の丸っこいフォルムは面白い。
 
 
 
 
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 綺麗な虫なので大写しに。
 
 顔周りなどは意外に毛深い。感覚毛だろうか。
 赤紫の体色が角度によって色変わりし、この個体には緑色も見える。
 
 金華山など、シカがいて糞の豊富な所には多産するが、そこかしこキンキラキンでウジャウジャいても却って有難みは薄れるように思う。
 
 今回のように、ふとした時に偶然出会う紅玉一粒が、より嬉しいものだ。
 
 
 
 
                             2011年 10月13日  仙台市