焦げバッタ
ちょっと前の事。
ヒメオオクワガタを探しているishiさんの脇で、私は何か変わった虫でもついていないかと足元の草を眺めていた。
すると道脇に倒れ掛かったススキとササの根元から、何か黒い虫が登っている。
小さなアカアシクワガタでも出て来たのか と思って寄って見ると。
黒いので甲虫かと思ったが、バッタのようだ。
今夏の猛暑で焦げたか。
枯れた茎や葉が混んだ所を少しずつ歩いているので、なかなか撮りづらい。
茎の上側に出てきた所。
「 何か妙なものがいますよ。」
とishiさんを呼んで、一緒に撮っておく事に。
ミヤマフキバッタの黒化個体だろうか。
よく見ると黒の中に緑色の部分が残っているのがわかる。
以前はこんな色のヒナバッタを見た。
最初は昆虫フィギュアでも落ちているのかと思ったが、きちんと生きていて跳ねる。
もともと体色変異の大きなバッタの類では、変わった色の個体が出やすいのかもしれない。
内歯の減ったミヤマクワガタを見たのもこの日だった。
今回はこの黒いバッタを見た直後に、ishiさんの足元で絶叫したのがアカエゾゼミの f.adonis だった。
変わり種との遭遇はある時に連続して起こるのかもしれない、と思いたくなる。
2013年 9月1日 宮城県。