秋のクワガタ

 
 時系列が前後するのは具合が悪いので、近況は過去記事の移設が終わってから と思っていたが、書式の都合上そのままコピーしてもレイアウトが総崩れになったり、画像が載らなかったり。
 
 皆様からせっかく頂いたコメントも再録しようと思うのだが、これもネームバナーはテキストとして保存されず、どれが誰のコメントか確認が必要。
 
 これに過去の写真を付け直そうとすると、膨大なデータの中から虫一匹を探すその手間たるや 実際の山歩き虫探しもかくやという所で、掛かる時間は結局もと書いた時とあまり変わらず、草臥れる事この上ない。
 
 それでまあ、ここらで一つクワガタ関連の近況を という訳だ。
 
 
 
 
 ノコギリクワガタミヤマクワガタが活躍する夏が過ぎ、この時期に山で見る種と言えば、やはりヒメオオクワガタやアカアシクワガタだろう。
 
 
 
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 9月14日は大雨で、虫屋は誰も動かないようだった。
 それなら虫の数は少なくとも写真が撮れるだろうと思い、性分もあって山を見てみると、目立たない場所にポツポツとクワガタがついている。
 
 このヒメオオは、ヤナギの太い枝の付け根を傘にしてじっとしていた。
 40mmほどの小さな個体だが、小さなヒメオオというのは意外に少なくて、見かけると嬉しい。
 
 
 
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 これも小さなもの、アカアシクワガタ。
 背中に水滴をつけて、若いヤナギの幹を齧る。
 
 雨が降ると木の幹が濡れて黒っぽく見えるので、そこについているクワガタムシは見つけづらくなる。
 
 
 
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 ハンノキ幹上のヒメオオクワガタ。
 雨中でも活発に歩き回る。
 
 この一角にはヒメオオ・アカアシ共に多いが、一本の木に二桁 というような感じではなく、各株に3頭程度ずつ満遍なくついており、チェックするのが楽しい。
 
 
 
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 雨脚が弱まってしばらく経つと、方々のヤナギの木にヒメオオクワガタが登り始める。
 
 ヒメオオクワガタは大概高い枝に付いているが、望遠レンズを使うとどうしてもぼやけた画像しか得られない。
 こうした登り掛けのタイミングは寄って撮れる数少ないチャンスだが、クワガタも脚が速いものだから、下から尻を撮った写真ばかりになってしまう。
 
 楽に撮ろうと思ったら、どこかの山奥に1.5mほどの若いヤナギばかり植えて、秘密の撮影ポイントでも造るしかない。
 これが実現して全角度からヒメオオクワガタ撮り放題!となれば、私の両眼であるマクロと魚眼レンズが涙を流す事だろう(2030年予定)。
 
 
 
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 横に張り出した枝に付く個体。
 雨止みを待たずに登ったか、背中が濡れている。
 
 大きいと見えたものは一応大きさを測っておいたのだが、この日はどれも50mmほどで大きさが揃ってしまい、飛びぬけたサイズの個体は見られなかった。
 
 近所から聞こえてくる今シーズンの話としては、ひささんが51.5mmのヒメオオを採集なさっているし、ishiさんは超有望ポイントの開拓に成功されたそうだ。
 さらに岩手で59mmのアカアシクワガタが採れたという、なんだか聞きたくなかったような話も聞いてしまった。
 努力する人には採れるという事だ。
 
 もはや採集で勝てる気がしなくなってきたが、私はせめて写真だけ幾らか綺麗に撮ってお目に掛けたい。
 
 秋のうち少しずつ、山寄りの虫に関した記事で更新しようと考えている。
 
 
 
                             2011年 9月14日   宮城県