路地の野生

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 人間に一番身近な肉食獣というと、イヌネコだろう。
 どちらも等分に好きでかわいいもんだと思っている。
 
 ただ私の場合、自分で目にする機会は犬の方が多い。
 犬は飼い主の方がリードを付けて散歩しているのを日常的に見る。
 また直接犬の顔が見れなくとも、よその庭の犬小屋の大きさから、飼われている犬のサイズを想像したり出来る。
 
 ネコだと同じようには行かない。
 庭のネコ小屋 という物を私は見た事が無いし、紐付きの散歩ネコというのも二度ほど見ただけ。
 飼い主の歩調を全く意に介さず、脚を交差させてゆっくり進むその姿は目を引く。
 直線的に歩く犬の散歩に較べ、ネコは左右を見回しながら歩き、より散歩的な様子だった。 
 こうしてネコを散歩させる人が沢山いれば、世の中もっと楽しくなりそうなものだが…。
 
 そのような事情から、散歩犬は笑って見送り、ノラネコは気になって追いかける事になってしまう。
 しかしネコという動物は一体に警戒心が強いもので、背中くらいなでさせてもらおうと近づいて行くと、同じだけの距離を同じスピードで遠ざかり、なおも距離を詰めようとすれば車の下に滑り込むか、金網をくぐって向こう側に逃れてしまう。
 
 やはり自分で飼うか、知り合いが飼ってでもいない限り、間近にネコを眺めて楽しむ事は難しいようだ。
 
 画像は泉中央のスタジアム近く、橋の近くによくいたネコ。眉間のファイヤーパターンがかわいい。
 骨格が大きく逞しい感じだが、外にいるネコとしては珍しく人懐っこい感じだった。
 
 いつも向こうから近寄ってくるので、メザシをあげたりしてみたがそれほど食べない。
 近くに腰を降ろすとネコが膝に乗るので、落ち着くように脚の組み方を作ってやると、すぐに目を閉じて寝息を立て始めた。
 以後何度も同じ場所で見かける度、一時間くらい膝で寝て、目を覚ますと人の手をなめ、満足すると少し離れて黙っている。
 
 不思議なネコもいたものだ、と思っている内に見掛けなくなってしまった。
 今頃また誰かの膝に乗ってるのだろう。
 
 
 
                                    2009年4月22日
 
 
 旧ブログより↓
 
 コメント(2)
野良ですか~σ(゚∀゚ )オレの近所にもよく出現いますよ
2009/4/22(水) 午後 6:37[ ooooooo ]
 
 クロちゃん様、コメントありがとうございます。
 こちらではネコは少なくて、いても一匹ずつなのでサッと逃げてしまうんですよね。
 楽に写真撮ったり、触ったり出来るネコが近所にいる人がうらやましいです…。
 最近ネコ草候補みたいなロシアンブルーを見るので、撮れたら載せてみようと思ってます。
2009/4/23(木) 午前 1:27 weaponshouwa