流す波 砕く波

流す波 砕く波
2011/4/1(金) 午前 0:09
 
 
  2011年3月30日の女川
 
 
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 女川の被害を見て、その様相に他地域との大きな差を感じた。
 
 仙台の海沿いなどでは 津波が家や物を 「押し流した」 被害という印象だったが、これが女川では 爆発的な力で全ての構造物が吹き飛ばされた跡のように見えた。
 
 
 
 
 
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 遠目に 平屋が残ったのかと見えたが、近付いて見ると 高い建物が土台からもぎ取られ流れ着き、道路を塞ぎかけていた。
 
 画像左下が最上階のベランダ部分。
 倒れた上に冷蔵庫やガスボンベが乗って残っている。
 
 
 
 
 
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 女川駅のターミナルから流された電車。
 
 この車両は左側の建物に引っ掛かって止まったが、2両編成のもう一両は さらに高い位置に押し上げられ、墓地で宙吊りになっていた。
 
 
 
 
 
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 大きな建物では内側の柱が折れて流れ、それがさらに他の部分や隣接する建物を破壊したようだ。
 
 眼前の様相に物理イメージが追い付かず、却って 自分がこれまで生きてきて蓄えた鉄筋や木材の強度といった常識の方が揺らいでしまう。
 
 
 
                                     2011年3月30日撮影   宮城県女川町。
 
 
 
 旧ブログより↓
 
爆風をイメージする人は多いようです。原爆的な印象を持った人も居ましたね。
爆風よりも遅い津波の流れですが、勢いによって破壊されている点では共通。
水の抵抗のほうが大きくゆっくり確実に破壊していったのかもしれませんね…。
しかも、破壊した残骸が破壊を生んで、連鎖的に。
狭い場所では、上陸した津波が戻るときも同じところを通るでしょうね。
破壊された残骸がまとまって残りやすいので、流し去るのとは異なり、
残った残骸が破壊的な印象を強めているのかもしれませんね。
2011/4/1(金) 午前 0:55 gibachinamazu
 
 
たかが水なんですけどね。
2011/4/1(金) 午後 0:30 ひさ@くわがた
  
 
義蜂さん、こんばんは。
燃えたのとは違うんですが、印象は焦土そのものでした。
もちろん原子爆弾の爆風も強烈ですが、今回の津波は圧力の作用時間が膨大でしたから、単純破壊の程度に関して言えば広島・長崎にも匹敵するのではないかと思います。
元々の地形によって流れの差が出来るのか、場所によって大きさや重さの似たものが集まる事が多かったように見えました。
主要施設の大きな建物が集まった湾が 津波方向にまっすぐ開いていた、という条件がこの惨状の要因だと思います。
2011/4/3(日) 午後 6:18 weaponshouwa
 
 
ひささん、こんばんは。
水は水、されど水で。
波は水自体と言うより むしろそこを伝わるエネルギーのありようと考えるのが実態に近いようですね。
プレート境界から海水という液体へ伝わったエネルギーが、海から陸へ駆け上がり 建造物や車両といった大規模な固体の波を造って街を破壊した、といった所で。
私は今災害で街を破壊した流れは、津波に由来しながらも本質は土石流に近いもの と考えています。
2011/4/3(日) 午後 6:37 weaponshouwa