一枚貝は巻貝
一枚貝は巻貝
2010/12/18(土) 午後 7:49
2010/12/18(土) 午後 7:49
雨の後。
湿った土にブーツを沈めながら 森の中の沢沿いを歩いていた。
![イメージ 1](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/w/weapon-shouwa/20010101/20010101040420.jpg)
水量は増えていたが濁りは無く、水底の砂に出来た縞模様を眺めながら沢を辿ると、流れの中に何か白い物が見えた。
![イメージ 2](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/w/weapon-shouwa/20010101/20010101040430.jpg)
古い貝殻のようだ。
注意すると、沢の底のあちこちに貝殻が沈んでいるのが見える。
その中に 特に目立って輝く物を見付け、それほど水も冷たくなかったので拾い上げてみた。
![イメージ 3](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/w/weapon-shouwa/20010101/20010101040440.jpg)
ずいぶん巻きの浅い平らな貝だと思ったが、近くに同じ色の物をもう一つ見付け、並べてみると
![イメージ 4](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/w/weapon-shouwa/20010101/20010101040450.jpg)
アワビの殻だった。
最初に見付けた方の殻は 穴の列をミシン目のようにして欠け、外側の石のようにガサガサした層が水の流れで削ぎ落とされて真珠光沢が顕わになっていたために 少し印象が変わっていたようだ。
アワビは 平らな二枚貝の片貝が欠けたような外観から やもめ貝などという俗称を持っていたりするが、実際は巻貝。
ごく初期の幼生には、殻の入り口に立派な蓋まで備えている。
![イメージ 5](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/w/weapon-shouwa/20010101/20010101040500.jpg)
こうして表のコーティングが綺麗に浸食されてしまうと、画像左下から殻が成長した様子がよくわかる。
そもそも貝殻は、軟体の防御を目的とした器官。
巻きのスパンが150°ほどならサザエのような螺旋状の殻を造れるし、90°くらいだと平らな殻となり これを両面併せてホタテやハマグリのような二枚貝になるのだが。
このアワビの貝殻は、巻いているにしては口が広過ぎるし、二枚貝としてピタリと閉じ合わせるには縁のカーブがきつ過ぎる。
それで海底の岩に吸盤のような脚で貼り付き、蓋や片貝の用を補うわけだ。
![イメージ 6](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/w/weapon-shouwa/20010101/20010101040510.jpg)
川にアワビがいるわけは無く、おそらく鳥が運んできて ここで食べたものか何かだろう。
この近辺で サギやカラスが貝をくわえているのを見た事がある。
これはこの時見たカワセミ。
すぐ目の前に来たのだが、90mmのマクロしか持っていなかったのが残念。
望遠なら、晴れていれば、などとは後から思う事。
記念にアワビの殻を一枚持って帰ってきた。
旧ブログより↓
森に貝(アワビ)?なんて思いましたが、
海が近ければ、自然は繋がっているんですね。
うちの庭にも、小さな小さな尖がり巻貝がいっぱい生存しています。
カタツムリやナメクジの仲間でしたかね。
2010/12/19(日) 午前 8:08[ しんさん ]
一度はがし損なうと、手では無理です。鳥はくちばしではがせるのかもしれません。
昔、でかいアワビの貝殻を軒に吊して「ハトよけ」にしてましたが、
今は見ませんね。
2010/12/19(日) 午後 2:07 雷蔵
昔、でかいアワビの貝殻を軒に吊して「ハトよけ」にしてましたが、
今は見ませんね。
2010/12/19(日) 午後 2:07 雷蔵
一瞬化石?って思いました。
アワビが巻貝だなんて…。
2010/12/19(日) 午後 9:51 ひさ@くわがた
アワビが巻貝だなんて…。
2010/12/19(日) 午後 9:51 ひさ@くわがた
しんさん、こんばんは。
最初は手鏡か何かが沢底の泥に刺さっているのかと思ったんですが、引き抜いてみるとこれが綺麗な貝殻で意外でした。
多分近くで見たサギが喰ったんじゃないかと思うんですけどねえ。
多分近くで見たサギが喰ったんじゃないかと思うんですけどねえ。
雷蔵さん、こんばんは。
ひささん、こんばんは。
近くにあった他の貝は 色を失って白くなっていましたが、アワビの色は目立っていましたね。
アワビやタカラガイなどの持つ、半生物・半鉱物という風情はオブジェ嗜好を刺激する物。
つい拾って持ち帰ってしまいます。
つい拾って持ち帰ってしまいます。
アワビも小さい頃にはフタがあったりしますが、すぐになくなってしまうんですよね。
ヒラメやカレイの目が徐々に寄って行くのと同じような感じかな。
2010/12/24(金) 午前 0:00 weaponshouwa
ヒラメやカレイの目が徐々に寄って行くのと同じような感じかな。
2010/12/24(金) 午前 0:00 weaponshouwa
shi**taka09*9さん、こんばんは。
何となくマイマイカブリが出そうと思わせるような場所がある事はあるんですが、やはり簡単にポイントを絞れる感じでもないんですね。
仙台市地下鉄沿線 という不可解なラベルを付けてやろうと考えているので、時間のある時にもう少しやってみたいんですが、今の所は得体の知れない小虫が出るばかり。
名のある虫を街中で狙うのは案外難しい事なんだと、いまさらながら思わされました。
2010/12/24(金) 午前 0:17 weaponshouwa
2010/12/24(金) 午前 0:17 weaponshouwa